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2024/2/8

【高耐熱リチウムイオンキャパシタ】ジェイテクト、「Libuddy」を商標登録

 ジェイテクトの高耐熱リチウムイオンキャパシタの商標「Libuddy」(リバディー)が、日本において登録となった。

Libuddy セル外観


【商標登録の背景】
 同社は、大型車への電動パワーステアリング(EPS)搭載を可能とするための補助電源の開発に着手し、2017年に世界で初めて自動車の車室内温度要求に適合するNo.1 & Only Oneの高耐熱リチウムイオンキャパシタを開発した。
 その高耐熱・高出力・長寿命といった特長から、開発当初の目的であったEPSの補助電源に限らず、多様な産業から関心を寄せられ、2019年に量産に至った。


 今後、「Libuddy」として高耐熱リチウムイオンキャパシタが持つ高い性能と信頼性を幅広く認知され、自動車業界、工作機械、建設機械、鉄道、交通インフラなど様々な領域に拡販を進めることで、電力補助、電源バックアップ、電源回生、電源安定化、さらには主電源として顧客のニーズに合った様々な形で貢献していく。

【コンセプト】
 
Libuddyには、ジェイテクトの高耐熱リチウムイオンキャパシタ(Lithium-ion capacitor)が様々な産業領域の既存電源ならびに、リチウムイオン電池や燃料電池といった他の蓄電デバイスの相棒(buddy)として世の中に貢献していく、という思いを込めている。
 図形部分については、Libuddyの「L」をチェックマークに模し、低温を想起させるブルーと高温を想起させるレッドでカラーリングした意匠によって、①-40℃~85℃の低温環境・高温環境いずれも使用できる業界トップの動作温度範囲、②自己発熱(ジュール発熱)に伴う劣化の大幅抑制で実現した、高負荷連続使用時での高耐久性、③発火しにくい材料構成による優れた安全性、④自動車分野で培った高い信頼性を視覚的に表現している。

【高耐熱リチウムイオンキャパシタLibuddyについて】
 
高耐熱リチウムイオンキャパシタは、二次電池に分類される蓄電デバイス。電気の出入り(放電・充電)が非常に早く、出力密度に優れている。また、繰り返し充放電による性能劣化が少なく、電池寿命が長いことなどが特長である。そしてジェイテクトの独自技術により従来のキャパシタの動作温度範囲を凌駕する-40℃~85℃を実現している。
 高耐熱リチウムイオンキャパシタの正極には活性炭を用いており、リチウムイオン二次電池で懸念される熱暴走反応を誘発する酸素を含有していないことから、発火リスクが極めて低い安全な材料構成となっている。また、車載用途にも利用可能な優れた耐久性能を兼ね備えている。

 

【今後の展望】
 
これまでの採用実績として、産業機械領域では、コンピュータ機器における停電や落雷といった電源トラブル発生時に電気を一定時間供給し続けるための装置であるUPSへの量産採用をはじめ、水素燃料電池ドローンの運動性能を飛躍的に向上させる補助電源用途としての検討も進んでいる。また、自動車・商用車向けには、世界一過酷なモータースポーツ競技と言われるダカール・ラリーの参戦車両のハイブリッド主電源として、複数セルを直列したモジュールでの採用実績をはじめ、12V補機電源への適用可能性についても積極的に検討されている。
 今後も「ジェイテクトの基本理念」に掲げる「絶え間無い改善」によって、更なる改良を続け、幅広い産業領域・多様な用途に展開することで、ジェイテクトの主要事業である「自動車」「軸受」「工作機械」に並ぶ事業の柱となることを目指す方針だ。

 

 

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