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2026/3/14

【高耐熱樹脂添加剤】第一工業製薬、「トレハロース誘導体」開発。300℃級の樹脂成形に対応、バイオ由来原料で環境負荷低減

 第一工業製薬は、成形温度が300℃前後に達するエンジニアリングプラスチック向けの樹脂添加剤として、トレハロース由来の新素材を開発した。高温条件下でも安定して機能する耐熱性を実現したもの。バイオ由来原料を用いることで樹脂の高機能化と環境負荷低減を両立している。現在は、自動車の内装材や電子機器の筐体・コネクタなど、高温成形が求められる領域向けにサンプル提供を促進している。
 自動車、電子機器、工業部材など幅広い分野で使用される樹脂製品には、その機能を高めるためにさまざまな添加剤が使用されている。第一工業製薬はこれまで、糖誘導体を用いた樹脂添加剤の開発において、主にショ糖をベースとした誘導体の検討を重ね、光沢性付与、親水化、帯電防止といった機能を提供してきた。一方で、成形温度が高い樹脂では、ショ糖系材料の一部で耐熱性が十分でなく、成形時の分解や着色が課題となる場合があった。これを受けて、より高い耐熱性と化学的安定性を有する糖類としてトレハロースに着目し、樹脂添加剤としての応用検討を進め、このたび新たにトレハロース誘導体を開発した。
 トレハロース誘導体の特長は次の通り。
(1)高い耐熱性により高温成形樹脂に適用可能
 トレハロースは自然界に存在する安定性の高い非還元性二糖であり、耐熱性・化学的安定性に優れている。開発した誘導体は、従来のショ糖系材料と比べ、高温成形条件下でも分解や着色を抑制でき、成形温度が高いエンジニアリングプラスチックなどに適用可能。
(2)樹脂改質による加工性・機能性向上
 樹脂の改質剤として、樹脂に流動性を付与することで加工性向上や、光学特性の付与による樹脂の高機能化に効果を発揮する。
(3)サステナブルな原料
 化石資源由来材料の代替として活用でき、環境配慮型材料への切り替えニーズにも対応。

写真:一定時間高温環境においた製品(左から、ショ糖、トレハロース、ショ糖誘導体、トレハロース誘導体)
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