アーカイブ情報

2024/1/10

【2023年日経優秀製品・サービス賞】リコーとRNスマートパッケージングの「ラベルレスサーマル」、最優秀賞受賞

 リコー中本パックスの持分法適用関連会社(発行済普通株式の49%を保有)であるRNスマートパッケージングは、サーマル印字技術「ラベルレスサーマル」が、日本経済新聞社が主催する「2023年日経優秀製品・サービス賞」において「最優秀賞」を受賞したことを発表した。
 「日経優秀製品・サービス賞」は毎年1回、日本経済新聞社が独自に選定した候補の中から、特に優れた新製品・新サービスを審査委員会で選出し、表彰するもの。同賞は、1982年に「日経・年間優秀製品賞」として始まり、1987年(第6回)から現在の名称に変更し、今回で42回目。
 ラベルレスサーマルは、リコーが開発したサーマルインクを包装材であるフィルムに部分コーティングし、その部分にサーマルヘッドやレーザー装置で熱を加えることにより直接印字する技術。さまざまなメディアへの直接印字が可能なため環境負荷の低減や、作業工程の効率化、包装材の統一化による在庫のスリム化など様々なメリットを持ち、小売り・流通業界をはじめとした幅広い分野で生産性の向上を実現に貢献する。
 本技術は2022年より、大手コンビニエンスストアの食品パッケージに採用されている。

ラベルレスサーマル イメージ

 「ラベルレスサーマル」の特徴と提供価値は次の通り。
1.さまざまなメディアへの直接印字を可能にし、環境負荷を低減
 リコーが開発したサーマルインクをコーティングすることで、フィルム、紙、段ボールなどのメディアに直接印字することで、間接資材の使用を無くし、環境負荷を低減する。
2.作業工程の効率化により、高い生産性を実現
 従来のような紙ラベルなどの間接資材が無くなることで、紙ラベルの貼りはがしや消耗品であるインクリボンの交換の手間が不要になり、小売・流通業界を中心に幅広い分野で生産性の向上を実現する。
3.包装材の統一化を促進し、在庫をスリム化
 多様なメディアへの直接印刷を可能にすることで、必要なときに必要な分だけ印刷するオンデマンド印刷に対応し、ストックする包装材の種類を削減することができ、在庫のスリム化に寄与する。
 リコーは重要社会課題(マテリアリティ)の1つに「脱炭素社会・循環型社会の実現」を掲げている。この技術の活用により、間接資材となる紙ラベルなどの使用を抑え環境負荷の低減に貢献する。
 RNスマートパッケージングは、ラベルレスサーマル事業の拡大に向け、リコーと中本パックスが2023年4月に設立した合弁会社。リコーの強みであるサーマル技術と、中本パックスの強みである包材設計・機能性コーティング技術、および顧客基盤を組み合わせ、機能性包材市場に新しいパッケージソリューションを展開していく。

カテゴリー
コンバーティングニュース

PAGE TOP