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2025/8/28

【2025日本パッケージングコンテスト】ミツカン・コバヤシ、納豆のトレーで共用品推進機構理事長賞を受賞

 Mizkan(ミツカン)とコバヤシは、ミツカンが2025年9月に導入を予定している、持ちやすさ・混ぜやすさ・環境負荷軽減を追求した納豆のトレーで、日本包装技術協会が主催する「2025日本パッケージングコンテスト※1において公益社団法人共用品推進機構理事長賞※2を受賞した。

 納豆のトレーは、持ち手がなくて持ちにくい、箸が引っかかってトレーを突き破る、混ぜるときに納豆が手に付くといった不満がある。また、近年、プラスチックを減らした環境負荷軽減パッケージが求められている。

 そこで、ミツカンとコバヤシは、新たな納豆トレーの開発に着手し、形状変更により、持ちやすさ・混ぜやすさの向上と軽量化を実現した。その納豆トレーの使いやすさが評価され、今回の受賞につながった。

 今までのミツカンの納豆トレーに比べ、以下の特徴がある。

①持ちやすさ向上
・トレー側面に、持ち手(持つことができるスペース:右写真赤枠部分)を作ることで、持ちやすさを向上させている。

②混ぜやすさの向上
・トレー底面をフラットにすることで、箸がひっかかって突き破るリスクを軽減する。
・トレー内側の凹凸が減ることで容積が増え、納豆を混ぜるときに容器から納豆があふれにくくなり、納豆が手に付くリスクを軽減させている。

③環境負荷軽減
・納豆のトレーは形状により強度が変化することがわかり、軽量化しても強度が増す形状を見出し、トレーの軽量化を実現している。
・新トレー導入時期に合わせ、帯フィルムのサイズ縮小も実施し環境負荷を軽減する。
  CO2削減:トレーの軽量化で約958t/年、帯フィルムのサイズ縮小で約151t/年
  (容器メーカー調べ 2024年度ミツカン仕入実績より算出)

  プラ削減:トレーの軽量化で約159t/年、帯フィルムのサイズ縮小で約18t/年
  (2024年度ミツカン仕入実績より算出)

納豆トレーの開発背景
 ミツカンは、企業理念である2つの原点「買う身になって まごころこめて よい品を」「脚下照顧に基づく現状否認の実行」に基づき、より良い容器の開発に取り組んだ。生活者の声をもとに、コバヤシと協力して形状を改良。さらに、生産工場での生産性や発酵への適正を確認するため、20万個以上の検証を実施し、導入判断までに約3年を要した。

※1 日本包装技術協会(JPI)が主催する、優れたパッケージとその技術を開発普及することを目的とした、包装分野における日本最大のコンテスト。2025年で47回目を迎え、8月27日に表彰が行われた

※2 ジャパンスター賞は、日本パッケージングコンテストの最高賞であり、多角的見地から同コンテストの目的に合致した作品に与えられる12の賞がある。その中の1つである「共用品推進機構理事長賞」は、“身体的な特性や障害にかかわりなく、より多くの人々が共に操作・利用しやすく、安全にも配慮されたもの”と評価された作品に与えられる賞

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