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2025/9/5

【2025日本パッケージングコンテスト】東洋インキの剥離リサイクル技術を採用したライオンの「ルックプラス バスタブクレンジング クリアシトラスの香り つめかえ用大サイズ」詰め替えパック、「ジャパンスター賞」の「経済産業省脱炭素成長型経済構造移行推進審議官賞」受賞

 artienceグループの東洋インキライオンとが共同開発した「ルックプラス バスタブクレンジング クリアシトラスの香り つめかえ用大サイズ」の詰め替えパックが、公益社団法人日本包装技術協会主催「2025日本パッケージングコンテスト」において最高賞である「ジャパンスター賞」のうち、「経済産業省脱炭素成長型経済構造移行推進審議官賞」を受賞した。

授賞式の様子(2025年8月27日、東京ガーデンパレスにて)左から、東洋インキの石井裕敬氏、原子詩奈氏、宮川 匠氏、ライオン研究開発本部の花田真一氏、畠中拓朗氏、佐藤 剛氏

 ほとんどのプラスチック製パッケージには、品名や成分、注意事項などの表示のほか、意匠性を高める目的でインキによる印刷が施されている。さらに、食品のパッケージや洗剤等トイレタリー商品のつめかえパックなどのフィルムパッケージは、用途ごとに異なる要求性能を確保するために、多くの場合は異素材のフィルムを接着剤で貼り合わせた積層構成になっている。
 パッケージに欠かせないこの「印刷インキ」と「接着剤」は、プラスチックから簡単に剥がれないように設計されているためリサイクル工程で除去することが難しく、高品質な再生プラスチックを取り出すことができないため、再生プラスチックの使用先も限られていた。ライオンと共同開発した詰め替えパックはこの積層フィルムからリサイクル可能な単一材料を効率的に回収する「剥離リサイクル技術」を実用化したもの。今回の受賞は、容器の品質を保ちながら、容器に使用している複数の素材を容易に剥離することができる接着剤を採用することで、リサイクル可能な「ポリエチレンフィルム」を単一材料として効率的に回収可能にした点が、環境に配慮したとして高く評価された。
 パッケージ用のインキと接着剤で国内トップシェアのartienceグループは、インキと接着剤を剥がす技術の確立とリサイクルシステムの構築により、これからも使用済みプラスチックの再資源化への取り組みを強化していく。

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