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2024/6/20

【3Dインクジェット】日本ゼオン、米国スタートアップInkbit社に投資

 日本ゼオンは、この度、CVCを運営する子会社Zeon Ventures Inc.(米国カリフォルニア州、代表者:香川 佳宏)を通して、高精度なマルチマテリアル3Dインクジェット・プリント・システムを開発する米国スタートアップInkbit Corporation(以下、Inkbit社)に投資した。ゼオンは、今回の投資を通じ、製品の新たな用途開発および、新素材開発を目指す。
 Inkbit社は、1つのプラットフォーム上で試作から量産までをシームレスに実施可能とするマルチマテリアル3Dインクジェット・プリント・システム「Vision-Controlled JettingTM(以下、VCJ)」を開発した。
 VCJは、複数の異なる特性を持つポリマーを組み合わせた3Dプリント部品を大量生産するために設計されており、独自の3Dスキャンシステムを用いてリアルタイムで生成をコントロールすることにより、高精度な部品の大量生産が可能。
 ゼオンは、今回の投資を機にロボット工学、ヘルスケア、モビリティ、産業オートメーション、防衛などのあらゆる分野へ展開が期待されるVCJを活用した同社製品の新たな用途開発および、新素材開発を目指す。また、ゼオングループの様々なアセットを共有することで、Inkbit社の更なる成長の支援に加え、Inkbit社との協業の可能性を検討していく。
 ゼオンは中期経営計画STAGE30で“2030年度新規事業売上高+600億円”を掲げ、新規事業の拡大を目指している。今後も重点4分野(「医療・ライフサイエンス」「CASE・MaaS」「情報通信(5G/6G)」「省エネルギー」)でのスタートアップへの投資・支援や、あらゆる産業・分野に変革をもたらす新素材の提供と用途開発により、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献していく。

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