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2025/9/2

【3Dプリンタ】武藤工業、610㎜×610㎜×610㎜の大型造形物が製作可能な熱溶解積層方式 Value3D MagiX「MFS-6100」発売

　武藤工業は、大型3D（熱溶解積層）プリンタValue3D MagiX「MFS-6100」を発売した。
　「MFS-6100」は、大口径プリントヘッドノズルと、両側に配置された2基の冷却ファンを搭載することで、最大造形サイズ610㎜×610㎜×610㎜までの大型造形を可能にした3Dプリンタ。工具なしで交換が容易なφ0.5㎜、φ1.0㎜のプリントヘッドを採用している。
　使用可能なフィラメント素材としては、一般的であるPLAに加えて、強度が高く割れにくいPPGWのほか、同機発売に合わせて武藤工業が素材メーカーと独自開発した、反りに強く柔軟性に富んだTPO（オレフィン系エラストマー）も提供できる。部品試作、形状確認試作、治具製作、地形モデル製作、義肢装具製作等々に活用できるので、メーカー、高等学校・大学、義肢装具製作所など様々な分野の造形ニーズに対応する。
　また、大型造形物製作では、造形物と機器の接触面積が大きいことから、大型造形物の剥がしづらさが課題となっていた。これに対応するために、パンチング加工を施した専用造形シートも独自に開発し、大型造形物の剥離性を高め、作業効率の向上を実現した。

　「MFS-6100」は上下2層構造を持ち、造形室を下層部に設けたことで、大型造形物を取り出しやすく（背面扉も開閉可能）している。上層部のフィラメントボックスは手前に引き出せる構造にすることで、最大2㎏の重量となるボビンもセットしやすい工夫を施している。また、フィラメントボックスを上層部に設けたことで、スムーズなフィラメント送りを可能としている。フィラメント径φ1.75mmおよびφ2.85mmに対応し、500gから2kgまでの多様なフィラメントにも対応可能。また、造形中のフィラメント補充が可能。
　そのほか、オペレーションを考慮したレベラー付きキャスターを採用することで移動しやすく、安全性を考慮した固定具も標準装備。さらに、非常スイッチを上下層それぞれに配置し、安全性を強化している。
　造形物の3Dデータは、PCと機器本体間をイーサネット接続のほか、機器本体側に用意されているWi-Fiによるネットワーク接続にも対応。また、SDメモリーカードスロットを備えており、本体のみでのスタンドアローン造形も可能。
　Value3D MagiX 「MFS-6100」の本体価格は、標準価格390万円（税別）。

＜提供フィラメント価格＞
PLA 1kg 1巻 6000円（税抜）
TPO 2kg 1巻 32000円（税抜）
PPGW 2kg 1巻 32000円（税抜）
※PLA、TPO、PPGW以外の材料も、後日追加予定。

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