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2026/4/6
【AI】NVIDIA、オープンエージェント開発プラットフォームでナレッジワークにおける次の産業革命を牽引

NVIDIAは2026年3月16日、AIの次の世代を始動させる、パートナー企業との提携を発表した。自律的で自己進化型のエンタープライズ向けAIエージェントを実現するオープンソースソフトウェアを活用することにより、エージェントの安全性、セキュリティ、そして効率性を向上させ、ソフトウェアとナレッジワークにおける世代交代が加速する。
NVIDIA Agent Toolkitは、割り当てられたタスクの完了方法を自律的に判断し、生産性を向上させるツールを構築する企業や開発者向けに、オープン ソースのモデルとソフトウェアを提供する。そこに今回新たに加わったのが、NVIDIA OpenShell™。NVIDIA OpenShellは、ポリシーベースのセキュリティ、ネットワーク、プライバシーのガードレールを適用することで、自律型エージェント (Claw 系エージェント) の導入の安全性を向上させるオープン ソースのランタイム。
NVIDIAの創業者/CEOであるジェンスン・フアン (Jensen Huang)氏は次のように述べている。
「Claude CodeとOpenClawは、エージェントの転換点を切り拓き、AIを生成やリーズニングの域を超えて行動する段階へと拡大させています。エージェント自身が展開し管理する、カスタム構築された最先端の専門エージェントのチームによって、従業員の生産性は飛躍的に高まるでしょう。エンタープライズ向けソフトウェア業界は専門エージェントプラットフォームへと進化し、IT 業界は次の大きな飛躍期を迎えようとしています」
NVIDIA Agent Toolkitがコミュニティとエンタープライズ向けソフトウェアの進化を加速
NVIDIA Agent Toolkitには、NVIDIA Nemotron™のようなオープンモデル、NVIDIA AI-Qのようなオープンエージェント、NVIDIA cuOpt™のようなオープンスキル、OpenShellのようなオープンランタイムが含まれている。開発者はAgent Toolkitソフトウェアを使用して自律的に行動し、他のソフトウェアを利用、構築しながらタスクを遂行する専門AIエージェントを作成できる。
オープンなエージェントブループリントであるNVIDIA AI-Qを使用することで、開発者はナレッジワークを認識、リーズニング、実行できるカスタムAI エージェントを作成できる。作成したエージェントは、適切なデータソースと分析深度を自動的に選択し、正確で文脈に沿った回答を提供する。組み込みの評価システムは、各AIの回答がどのように生成されたかを説明する。
AI-Qのハイブリッドアーキテクチャは、オーケストレーションに最先端モデルを、研究にNVIDIA Nemotronオープンモデルを使用することで、クエリのコストを50%以上削減しながら世界最高水準の精度を実現する。NVIDIAはAI-Q Blueprintを活用し、DeepResearch BenchやDeepResearch Bench IIのランキングでトップに躍り出るAIエージェントを開発した。
NVIDIA OpenShellは、自律型エージェントが生産性を発揮するために必要なアクセス権限を提供すると同時に、ポリシーベースのセキュリティ、ネットワーク、プライバシーのガードレールを適用する。NVIDIAは、Cisco、CrowdStrike、Google、Microsoft Security、TrendAIなどのセキュリティプロバイダーと協力し、OpenShellと各社のサイバーセキュリティおよびAIセキュリティツールとの互換性を構築している。
10億回以上ダウンロードされているオープンソースフレームワークを提供するエージェントエンジニアリング企業であるLangChainは、NVIDIAとの連携により、AI-QやOpenShellおよびNemotronのオープンモデル、データセット、ツールを含むAgent ToolkitをLangChainのディープエージェントライブラリに統合している。これにより、最先端の高精度なエンタープライズ向けAIエージェントを開発し、大規模に運用することが可能になる。
NVIDIAのソリューションを活用し、エンタープライズ向けソフトウェア プラットフォームの AI エージェント機能を拡張
あらゆる業界を牽引するソフトウェア企業が、OpenShellやNVIDIA Nemotronといったオープンモデルを含むNVIDIA Agent Toolkitソフトウェアを活用し、アプリケーションやプラットフォームにおけるAIエージェントの機能を拡張している。
Adobeは、パーソナライズされ、より安全でコスト効率に優れた環境において、クリエイティビティ、生産性、およびマーケティングを支援するハイブリッド型かつ長時間稼働するAdobeエージェントを実行するための基盤として、Agent Toolkitソフトウェアを採用する。
AmdocsはNVIDIA AI-QとNemotronを活用し、顧客とのやり取りや請求データを継続的に監視することで顧客への影響が及ぶ前に問題を事前に特定し解決する、Cognitive Coreエージェントプラットフォームを構築している。
AtlassianはNVIDIA Agent ToolkitソフトウェアとNVIDIA OpenShellを活用し、JiraやConfluenceなどのツール向けに、Rovo AIエージェント戦略と AIを活用したワークフロー システムを進化させている。
BoxはNVIDIA Agent Toolkitを活用し、Boxファイルシステムを使用するエンタープライズ向けエージェントが、長時間にわたるビジネスプロセスを安全かつ確実に実行できるようにしている。
Cadenceは、エンジニアがより高品質で複雑な半導体の設計と検証を行えるようにAgent ToolkitとNemotronをCadence ChipStack AI SuperAgentに活用する予定。
Cisco AI DefenseはOpenShell向けにAIセキュリティ保護を提供し、エージェントやClawの動作を制御するためのコントロールとガードレールを追加する。
CohesityはNVIDIA OpenShellのサポートを追加し、Gaia AIプラットフォームを拡張することで、NVIDIA AI-Qを用いたより高度なエージェントワークフローをサポートする。
CrowdStrikeは、Falconプラットフォームの保護機能をNVIDIAのAIエージェントアーキテクチャに直接組み込むSecure-by-Design AI Blueprintを発表した。また、NVIDIA NemotronリーズニングモデルとNeMo Data Designerを活用して、調査ワークフロー向けのAIエージェントを強化することで、エージェントによるマネージド検出および対応を推進している。
Dassault Systèmesは、3DEXPERIENCEエージェントプラットフォーム上で稼働するロールベースAIエージェントであるVirtual Companions向けに、NVIDIA Agent ToolkitソフトウェアとNVIDIA Nemotronオープンモデルの採用を検討している。
IQVIAは、NVIDIA NemotronなどのAgent ToolkitソフトウェアをIQVIA.aiに統合している。IQVIA.aiは、ライフサイエンス企業が、より効率的に業務を行い、より適切な意思決定を行い、臨床、商業、実運用の各領域にわたって責任ある形でAIを拡張できるよう設計された統合エージェント型AIプラットフォーム。IQVIAは、社内チームや顧客の環境 (上位20社の製薬会社中19社を含む) に150以上のエージェントを導入している。
PalantirはNVIDIAと連携し、Nemotronを使用して、Palantir Sovereign AI Operating System Reference Architecture上で動作するAIエージェントを開発している。
Red HatはAgent ToolkitソフトウェアをRed Hat AI Factory with NVIDIAに統合することで、より安全で自律的なエージェントを構築するためのエンタープライズ向けプラットフォームを提供している。
SalesforceはNVIDIA Nemotronモデルを含むNVIDIA Agent Toolkitソフトウェアを活用し、顧客がAgentforceを使用してサービス、営業、マーケティング業務向けのAIエージェントを構築、カスタマイズ、展開できるようにしている。この連携により、従業員がSlackを主要な会話インターフェースおよびオーケストレーション層として使用し、NVIDIA AIインフラを搭載したAgentforceエージェントがビジネスワークフローに直接参加してオンプレミス環境とクラウド環境の両方のデータストアからデータを取得できるリファレンスアーキテクチャが実現する。
SAPはNVIDIA NeMo™を含むオープンなNVIDIA Agent Toolkitソフトウェアを使用してSAP Business Technology Platform上のJoule Studioを通じてAI エージェントを実現している。これにより顧客やパートナーが自社のビジネスニーズに合わせたエージェントを設計できるようになる。
SiemensはNVIDIA Nemotronを活用したFuse EDA AI Agentをリリースしている。このエージェントは半導体およびプリント基板業界向けのSiemensの電子設計自動化ポートフォリオ全体にわたって、設計構想から製造の最終承認まで、分野に特化したワークフローを自律的に調整し、エンジニアリング効率と設計品質を向上させる。
ServiceNowの、AIスペシャリストによるAutonomous WorkforceはServiceNow AIプラットフォーム上に構築され、NVIDIA Agent ToolkitソフトウェアやNVIDIA AI-Q Blueprintのほか、NVIDIA NemotronやServiceNow Aprielモデルを含むクローズドモデルとオープンモデルを組み合わせて活用している。
Synopsysは、NVIDIA NemotronとNemo Agent Toolkitを使用して、AgentEngineerテクノロジを基盤としたマルチエージェントフレームワークを半導体およびシステム設計向けに構築している。
開発者はbuild.nvidia.comでNVIDIA Agent ToolkitとOpenShellを今すぐ体験できる。NVIDIA Agent ToolkitとOpenShellは推論プロバイダーや NVIDIAクラウドパートナー (Baseten、Bitdeer AI、CoreWeave、DeepInfra、DigitalOcean、GMI Cloud、Fireworks、Lightning、Together AI、Vultr) 上で動作する。
また、開発者はOpenShellをLangChainと共に使用することもできる。GitHubからダウンロードして、専用PC(NVIDIA GeForce RTX™搭載のPCやノート PC、またはNVIDIA RTX™搭載ワークステーション)、NVIDIA DGX Station™やNVIDIA DGX Spark™のスーパーコンピュータ (Altos Computing、ASUS、Dell Technologies、GIGABYTE、HP、Lenovo、MSI、および Supermicro 提供) 上でローカルに実行できる。
企業は、Amazon Web Services (AWS)、Google Cloud、Microsoft Azure、Microsoft Security、Oracle Cloud Infrastructureといったクラウド サービスプロバイダーのAIファクトリーインフラ、および Cisco、Dell Technologies、HPE、Lenovo、Supermicroのサーバー上で、AIエージェントを構築して実行できる。
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