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2025/12/12

【AIラベル校正ツール】シリウスビジョン、丸信、タクトピクセルの3社、食品業界のDXを推進する「mikaesu」の製品化に向けた共同開発体制強化

 シリウスビジョンは、丸信およびタクトピクセルとの3社間において、食品業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を目的とした業務提携を行った。この提携により、現在食品表示.com上で無料公開中のAI校正ツール「mikaesu(ミカエス)」に対し、食品パッケージ製造を手掛ける丸信の実務ノウハウを統合させ、将来的な製品化および販売に向けた協議・共同開発を本格的に開始する。

提携の背景と目的:食品表示チェックの「複雑化」と「属人化」を解消へ
 近年の食品表示法の改正や、アレルギー表示の厳格化、消費者ニーズの多様化に伴い、食品ラベルの記載内容は年々複雑さを増している。一方で、製造現場やデザイン制作現場における表示チェック業務(校正)は、依然として熟練担当者の目視に頼る部分が多く、業務負荷の増大やヒューマンエラーのリスクが課題となっている。
 こうした課題に対し、画像検査技術に強みを持つシリウスビジョン、AI技術開発を行うタクトピクセル、そして食品パッケージの裏面表示(食品表示)に関する知見のある丸信の3社が連携。AI校正ツール「mikaesu」を、実業務の厳しい基準にも耐えうる「プロフェッショナル向け製品」へと昇華させるため、強固な開発体制を構築した。この連携は、単なる技術提供に留まらず、現場の知見と融合することで、机上の空論ではない「実用的なAI校正システム」の実現を可能にする。

AI校正ツール「mikaesu(ミカエス)」について
 「mikaesu」は、食品表示・ラベルの画像データを読み込み、AIが記載内容の整合性や法規制との照合をサポートするクラウドツール。現在はβ版としてWeb上で無料公開しており、多くのユーザーからのフィードバックを得ている。
 今回の提携により、丸信が持つ食品表示に関する知見(チェックフローの最適解や、現場担当者の視点)を開発ロードマップに反映させ、より堅牢な業務用パッケージとしての完成を目指す。

<mikaesu 無料公開版 URL>
※日本酒・焼酎・ワインのみ
 https://hyouji.maru-sin.net/display-rules/mikaesu/

今回の提携における各社の役割
 3社の強みを掛け合わせ、開発から販売、実証実験までを一気通貫で行う。
シリウスビジョン
 事業統括・販売:プロジェクト全体の統括および、将来的な製品販売・マーケティング計画の策定を行う。
丸信
 業界知見・監修:食品表示に関する豊富な実績を基に、実務フローに即した機能監修を行う。また、実証フィールドを提供し、現場での有効性を検証する。
タクトピクセル
 技術開発:コア技術の提供およびシステム開発を担当する。画像認識・データ処理には同社の独自技術基盤「Koallect(コアレクト)」を採用し、複雑なデザイン解析を実現する。

採用技術:AI校正エンジン「Koallect(コアレクト)」

 「mikaesu」のエンジンには、タクトピクセルの独自技術「Koallect(コアレクト)」のコアエンジンが採用されている。AI校正エンジン「Koallect(コアレクト)」は、食品表示を含むパッケージ全般の表示内容を自動で読み取り、法令・公正競争規約・業界自主基準との照合を行う校正支援システム。パッケージは極小文字・密配置・縦中横・背景との低コントラストなど一般OCRでは精度が低下しやすい要素が多く存在する。同製品は複数のOCRエンジンを用途ごとに最適化して組み合わせることで、一文字レベルの誤読を防ぐ高精度の読み取りを実現している。抽出後は、辞書・必須項目・表現ゆらぎの整理ルールに基づき意味単位に構造化し、フォーマットが統一されていないパッケージでも確実に校正に必要な情報を抽出できる。最終出力は該当箇所の切り出し画像、読み取り内容、照合結果、根拠条文を整理したレポート形式とし、人が最終判断しやすい形で提供する。内部エンジンはPythonで実装されており、外部UIや業務システムと柔軟に連携できるアーキテクチャを採用している点も大きな特長。

提携の今後の展開
 今後は、丸信の監修のもと機能強化を進め、無料公開版で得られた知見と合わせ、「mikaesu」の製品化(有料パッケージ版)を目指す。シリウスビジョンが事業主体となり、具体的な販売スキームや製品仕様についての協議を進め、食品業界全体の安心・安全と業務効率化に貢献していく。

各社代表のコメント
シリウスビジョン株式会社 代表取締役 辻谷潤一氏
 「画像検査のプロフェッショナルとして、食品業界の長年の課題である校正業務のDXに、強力なパートナーと共に挑めることを嬉しく思います」
株式会社丸信 代表取締役 平木 洋二氏
 「長年培ってきた食品パッケージ製造の現場知見を、AIという革新的な技術と融合させるこの協業に、大きな可能性を感じています。現場の厳しい要求に応える『ミカエス』を完成させ、食品業界全体の品質向上と業務効率化に貢献してまいります」
タクトピクセル株式会社 代表取締役 大村周司氏
 「弊社の画像処理・AI技術が、現場のプロの知見と融合することで、より実用的なソリューションへと進化することを期待しています」

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