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2025/10/30

【AIロボティクス】日本精工、アールティへ戦略的投資

 日本精工(NSK)は、アールティと業務提携契約を締結するとともに、第三者割当増資によりアールティの株式を取得し、NSKはアールティの議決権の3分の1超を保有する株主となった。
 アールティは、ヒューマノイドロボットを中心とした「人と柔軟に協調して作業するロボット」の開発・社会実装における先駆企業として、フィジカルAI (機械が現実世界を理解して動作するために用いられる人工知能)を基礎とする次世代AIロボット(ヒューマノイドロボットに限らずAIを活用した装置全般)を製造・供給する基盤の構築を推進している。
 NSKは、アールティが有する先進的なAI・ロボット技術と、自社が長年培ってきたトライボロジーや解析技術、ならびにベアリングや直動製品などの製品技術を融合することで、より高付加価値なロボット製品・サービスを開発・提供することが可能になる。
<業務提携契約の主な内容>
●国産四足歩行ロボットの実用化に向けた協業
●製造業向けヒューマノイドロボットの社会実装に向けた共同開発および協業
●AI/ハードウェア/ソフトウェア各種要素技術の共同研究と開発
●両社技術・営業人材の交流を通じ、提案力の強化と市場開拓
 NSKは、製造業やサービス業が直面する人手不足といった社会課題をAI・ロボット技術で解決する、「人と共存するロボット社会の実現」に向け、本件を契機にロボット事業への取り組みを本格化させる。
■アールティについて
 アールティは、2005年に創業して以来、「Life with Robot®」「Work with Robot®」を理念に掲げ、人とロボットが共に働き、共に生きる社会の実現を目指してきた。ヒューマノイドロボットや四足歩行ロボットをはじめとする独自のAIロボットの開発において、エンボディードAI/フィジカルAIの両面から、AIとハードウェアを融合する技術を強みとしています。同時に、現場第一主義の開発姿勢を通じて、省力化や生産性向上、並びに社会課題の解決に貢献している。
 また、ROS(Robot Operating System)をはじめとする先端ソフトウェア技術に強みを持ち、日本におけるロボット基盤技術の普及をリードしてきました。研究開発から社会実装までを一貫して手がける体制を構築するとともに、教育事業にも注力し、次世代を担う人材の輩出も支援している。

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