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2025/7/29
【AWARD】TBMの「LIMEX」、「WorldStar Global Packaging Awards 2025」の 「Packaging Materials and Components 部門」受賞
TBMは、世界包装機構(WPO:World Packaging Organization)が主催する世界最大級の包装コンテスト「WorldStar Global Packaging Awards 2025」において、環境配慮型素材「LIMEX」が「Packaging Materials and Components部門」を受賞したことを発表した。「WorldStar Global Packaging Awards」は、包装業界で権威のあるパッケージング技術の国際的コンテストで、2025年は世界40カ国以上から各国の選考を勝ち抜いた550以上の作品がエントリーした。

受賞概要
LIMEX は、炭酸カルシウム(石灰石やCO2由来)などの無機物を主原料とする環境配慮型素材。従来のプラスチックの代替としてLIMEXを使用することで、従来の石油由来プラスチック100%の製品と比較して、石油由来のプラスチック使用量やCO2排出量の削減が見込める。袋や容器包装、電飾シートや印刷物など多様な製品に対応しており、既に1万を超える企業や自治体に採用されている。また、国内の自社工場だけでなく国内外のパートナーと連携したファブレスモデルによる素材や製品のOEM生産が可能で、近年、国外の食品や洗剤業界など、さまざまな製品のパッケージでの採用が広がっている。
LIMEX の環境性能に加えて、価格競争力、各国や各業界の厳格な製品基準をクリアする品質など、機能性や実用性という観点からも審査委員会より高く評価され、今回の受賞に至った。

WorldStar Global Packaging Awards について
1970年に設立された世界包装機構(WPO)が運営するWorldStar Global Packaging Awards は、革新性、機能性、サステナビリティなどの基準において優れた包装を表彰する、世界最大規模のコンテスト。各国・各地域で実施される包装コンテストの受賞製品のみにエントリー資格が与えられるため、包装業界では権威の高い国際的コンテストとして認知されている。なお、授賞式は2025年5月30日にイタリアのミラノで開催された。
LIMEX(ライメックス)とは
「LIMEX」は、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上(重量比)含む、無機フィラー分散系の複合素材*。プラスチックや紙を製造する際に使用する石油、水、森林資源といった資源の保全に貢献することができる。その環境性能については、製品の原材料調達から生産、流通、使用、廃棄に至るまでの製品のライフサイクルにおける環境影響を科学的に分析するライフサイクルアセスメント(LCA)という手法を用いて算定し、素材開発に活用している。すでに1万以上(事業所数含む)の企業や自治体等にて採用されており、世界50カ国以上で250件以上の特許を取得、COPやG20などの国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォーム「STePP」に登録されている。
※日本規格協会が発行するJSA規格では「無機成分を主成分とする無機・有機複合マテリアル(JSA-S1008)」と定義
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