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2023/12/25
【CCS】トクヤマ、CO2固定型リサイクルビーズの試験施工を実施
トクヤマは、伊藤忠エネクスと、2022年よりバイオマス燃焼灰の有効活用とCCS※1の実現に向けて、CO2固定型リサイクルビーズの共同研究を行っていたが、2023年11月21日にトクヤマ徳山製造所内で試験施工を実施した。
CO2固定型リサイクルビーズは、伊藤忠エネクスの関連会社が手掛ける建設資材(商標:リサイクルビーズ※2)の原料であるバイオマス燃焼灰に、トクヤマが保有する炭酸化技術を用いてCO2を固定することで製造した環境配慮型の新しい建設資材。
今回の試験施工では、トクヤマの発電所より発生するバイオマス燃焼灰に、トクヤマのセメント工場から発生した排ガス中のCO2を固定した後、これを原料として伊藤忠エネクスの関連会社を通じてCO2固定型リサイクルビーズを製造、トクヤマ徳山製造所内の路盤工事に適用することでCCSを実現した。
試験施工完了までの一連の工程において使用した原材料とエネルギーに起因するCO2の発生量は、CO2固定型リサイクルビーズ1トン当たり 34.2kgであった。一方で、CO2固定量は61.0kgであることを確認し、本施工においてCO2固定型リサイクルビーズ1トン当たり26.8kgのカーボンネガティブを達
成した。
※1 Carbon dioxide Capture and Storage(CO2 の回収・貯留)
※2 伊藤忠エネクスが49%出資するカノウエフエイが販売している路盤材、雑草抑制材
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