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2024/4/18
【CCS】中外テクノス、CO2分離回収用吸収液であるアミン類の計測・分析技術サービス開始
中外テクノスは、CO2分離回収用吸収液であるアミン類の計測・分析技術サービスを開始した。CO2分離回収技術の開発・社会実装に必要なアミン類の計測・分析技術によりカーボンニュートラル社会の実現を支援する。
日本政府は2030年以降に国内でのCCS(二酸化炭素回収・貯留)事業を本格的に開始する計画を掲げており、プラントメーカーをはじめ、様々な関係機関がCCSの技術開発や実証事業に取り組んでいる。
2024年2月に「二酸化炭素の貯留事業に関する法律案(通称 CCS法)」が閣議決定され、現在開催中の第213回通常国会に提出される予定になっている。CCS法が施行されれば、社会実装に向けた具体的な動きが更に加速する。
現在、CO2分離回収技術に関しては、様々な手法が研究・開発されているが、主要技術の1つがアミン類を用いた化学吸収法。
中外テクノスは、「CO2分離回収技術の開発、性能向上の検討や環境への影響評価等を行うためには、アミン類の定性・定量分析を正確に行う必要がある」との観点から、2年をかけて独自にアミン類の分析技術を開発した。
定量分析ではLC-MS/MSを用いることで、高い分析精度で複数のアミン類を同時にかつ短い時間で分析することを実現した。現時点では、アミン類約40物質の定量分析を行うことが可能となっており、順次、増やしていく予定。
また、一連のCO2分離回収プロセスにおいて未知のアミン類が生成される可能性があるが、LC-QTOF/MSによる「ノンターゲット分析」を行うことで、未知のアミン類や微量成分を探査・特定し、定量分析する技術も確立した。アミン吸収液やCO2分離回収装置を開発する上で、欠かすことのできないリスクマネジメントの1つとしての活用を提案する。
アミン類をはじめとする各種化学分析に加え、石炭火力発電所、廃棄物焼却施設および各種化学プラント等で長い間培ってきた環境計測技術を活用し、排ガス中のアミン類の計測、CCS装置に関する各種計測、試運転も支援する。
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