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2024/1/30

【CCU】コスモ石油とアイ’エムセップ、溶融塩電解技術を用いたCO₂の有価物変換に向けた共同検討に関する基本合意書締結

 コスモ石油とアイ’エムセップは、アイ’エムセップが持つ溶融塩電気化学プロセス技術(以下、溶融塩電解技術)を用いたCO₂の有価物変換(Carbon dioxide Capture and Utilization、以下「CCU」) 技術について、プロセスの基礎評価を共同検討する旨の基本合意書を締結した。
 溶融塩電解技術は熱分解よりも低い温度で、電気エネルギーだけでCO₂を固体炭素材料(C)に変換することができる。従来、固体炭素材料は主に石炭などの化石燃料から作られてきたが、CO₂を資源化し、代替原料として利用することでよりクリーンな炭素材料を提供できることに加え、大気に排出されるCO₂を炭素として固定化することでCO₂削減にも繋がり、CCU技術を用いたカーボンネットゼロ社会の実現に貢献できる。
 コスモ石油は、水素を使用することなくCO₂を炭素材料へ変換する技術として、溶融塩電解技術に着目しており、2023年4月より京都大学 野平俊之教授(エネルギー理工学研究所)と、「溶融塩電解によるCO₂の炭素固定化技術」に関して共同研究を進めている。
 社会実装に向けては製造プロセス面での開発も不可欠であることから、この度、コスモ石油は、溶融塩電気化学プロセスを基盤とした基礎研究から量産技術開発まで取り組む、アイ’エムセップと連携し、CO₂溶融塩電解技術のプロセス基礎検討を進めることで、技術の実用化に向けた検討を加速する。
 今回の共同検討を通じ、溶融塩電解技術を活用し、排気ガス等のCO₂を再生可能エネルギー由来の電気からCO₂由来サステナブル製品の生産を目指した検討を進めていく。

共同検討イメージ
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