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2024/7/27

【CCU】鹿島と川崎重工、大気中のCO2をコンクリートに吸収・固定する共同研究開始

 鹿島川崎重工は、川崎重工が保有するDAC(Direct Air Capture)を、鹿島らが開発したカーボンネガティブコンクリート「CO2-SUICOM」(シーオーツースイコム)の製造に利用するための共同研究を開始した。
 川崎重工が開発したDACは、大気中からCO2を直接回収する技術。CO2の吸収に最適な多孔質材料とアミン化合物から成る固体吸収材によって、大気中のCO2を分離・回収する。
 一方、鹿島らが開発した「CO2-SUICOM」は、コンクリートの製造時にCO2を吸収・固定することでCO2排出量を実質ゼロ以下にできる技術。プレキャストコンクリート製品工場にて炭酸化養生※1を行うことで、CO2を吸収・固定させる。炭酸化養生で用いるCO2は現状、外部から購入しており、「CO2-SUICOM」の普及展開にあたっては、CO2の調達手段が大きな課題となっている。そこで、鹿島は必要なCO2を必要な場所でタイムリーに調達できるDACに着目し、数十年にわたり開発を進めている川崎重工と共同研究を開始することとした。
 川崎重工が保有する最先端のDAC技術と「CO2-SUICOM」を組み合わせてCCU※2を実施できれば、カーボンニュートラル社会の実現に大きく寄与することができる。
 両社は今後、プレキャストコンクリート製品工場に適したDAC装置の構成を検討し、「CO2-SUICOM」の製造実証を行っていく。
※1 CO2を封入した槽内でコンクリートを養生し、安定した環境でCO2を吸収・固定させる方法
※2 Carbon dioxide Capture and Utilization:CO2を回収・利用すること

DACで使用する固体吸収材のイメージ


CO2-SUICOM炭酸化養生槽のイメージ


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