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2024/7/30
【CF中間材料とPC樹脂シート】帝人の「テナックスTPCL」と「パンライトシート」、VAIOのモバイルディスプレイに採用
帝人の炭素繊維(CF)中間材料の1つである「テナックスTPCL」、ポリカーボネート(PC)樹脂シート「パンライトシート」が、VAIOが開発した世界最軽量(*)のモバイルディスプレイ「VAIO Vision+™ 14」および「VAIO Vision+™ 14P」(以下、「VAIO Vision+™」)の筐体に採用された。
*14.0型ワイド以上のモバイルディスプレイにおいて。2024年6月14日時点 ステラアソシエ調べ
VAIOが開発した「VAIO Vision+™」は、CF強化熱可塑性樹脂を筐体に使用したモバイルディスプレイ。質量は約325gと軽量で、製品の最薄部は約3.9mm。
「VAIO Vision+™」の筐体に採用された「テナックスTPCL」は、CF織物に熱可塑性樹脂を含浸したシート状の材料で、軽量性、耐熱性、強度、剛性、耐衝撃性に優れており、電気製品に求められる難燃性も有している。また、PC樹脂をシート状にした「パンライトシート」は、寸法安定性や軽量性、耐衝撃性に優れている。これらの素材の特長が、世界最軽量となる質量や製品の薄さを実現した。
従来品の筐体には、組み立てに必要な接続部に金属部品が使用されており、製造工程において金属部品の取り付けが必要であったが、「パンライトシート」を「テナックスTPCL」で挟み込む構造をした新製品の筐体は、組み立てに必要な接続部の形状と強度を金属部品無しで実現した。これにより、複雑な立体形状を一度の成形で製造が可能となり、筐体の製造時における工数の削減およびCO2排出量の削減にも貢献した。
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