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2024/4/16
【CFP】TBM、LIMEX製品のカーボンフットプリント算定ルールに関して「SuMPO/Internal-PCR承認制度」初の承認獲得
TBMは、サステナブル経営推進機構(SuMPO)の「SuMPO/Internal-PCR承認制度」でLIMEX製品に関するカーボンフットプリント算定ルールについて承認を得た。
「SuMPO/Internal-PCR承認制度」とは
Internal-PCRとは、PCR(Product Category Rules:特定の製品カテゴリーに関するカーボンフットプリント*等の算定やコミュニケーションに関するルール)のうち企業内で用いられることを想定して作成されたものを指す。「SuMPO/Internal-PCR承認制度」の目的は、信頼性と妥当性の高いInternal-PCRを構築・運用することにより、カーボンニュートラルへ向かうための自社製品の環境情報の可視化と環境情報であるカーボンフットプリントを用いた社内外コミュニケーションの促進に活用してもらうことにある。
昨今、カーボンニュートラル実現への取り組みが加速する中で、Scope 1、Scope 2、Scope 3に代表される組織全体の排出量を算定・開示・削減する動きに加えて、製品の取引においても製品単位のカーボンフットプリント情報の共有が重要になっている。一方で、カーボンフットプリントのデータ収集や算定を巡るルールが未整備であることも多く、算定作業の効率や算定結果の信頼性、その内容のコミュニケーション方法の明瞭さに企業間、そして企業内でも差があることも指摘されている。こうした問題を解決するために、信頼性と妥当性を担保された、カーボンフットプリントの算定などに関するルールの策定が求められている。
この制度を運営するSuMPOは20年以上LCAを実践しており、その担保が可能。具体的には、カーボンフットプリントの算定の基盤となるライフサイクルアセスメント(LCA)の国際基準である、ISO 14040及びISO 14044に則った算定ルールであることを、SuMPOが承認することとなる。
*カーボンフットプリント:製品・サービスのライフサイクルで排出された温室効果ガスの量をCO2量に換算したもの。
今回の取り組みの概要
この度は、「SuMPO/Internal-PCR承認制度」においてTBMの主力製品であるLIMEX(ライメックス)製品に関する算定ルールについて、承認を得た。独自の技術によって開発した環境配慮型素材であるLIMEXについては、SuMPOをはじめとする外部の専門家の知見を得ながらカーボンフットプリント算定に取り組んできたが、Internal-PCRを策定し承認を得たことで、算定の信頼性と妥当性の更なる向上が期待される。
今後、「SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度」や「SuMPO環境ラベルプログラム」への応用も見据えてInternal-PCRの運用を進めていく。
TBMのカーボンフットプリント算定・LCAに関する取り組み
TBMでは、自社で生じる環境影響だけでなくサプライチェーンの上流・下流で生じる環境影響も総合的に理解・低減していくため、製品・サービスのライフサイクル全体またはその特定段階における環境影響を科学的かつ定量的に評価する手法であるライフサイクルアセスメント(LCA)を積極的に活用している。
2016年に東京大学 生産技術研究所 沖研究室と共同でLCAを実施して以来、2018年から2019年にかけては産業環境管理協会(JEMAI)と共にLIMEX SheetやLIMEX Pelletを用いた成形品のLCAを実施、2020年からはJEMAIの産業支援部門業務を引き継いだSuMPOの協力の下でLCAに取り組んでいる。開発・製造段階では、このLCAの手法を用いて製品のライフサイクルの各段階での環境負荷を定量化し、製品ごとに環境負荷の特性や改善余地の把握、改善効果の確認などを行っている。また、LCAでの算定結果を、LIMEXの技術背景から環境性能までを網羅したレポート「LIMEX Innovation Report」に掲載するなど、環境負荷に関する情報公開も実施している。
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