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2024/4/8

【Chinaplas 2024】BASF、持続可能な添加剤ソリューションを展示

 BASFは、プラスチックおよびゴム産業の主要な展示会であるChinaplas 2024に参加し(ホール7.2 ブースC42)、さまざまなプラスチック製品の持続可能性を大きく向上させる最新の添加剤を紹介する。これらのソリューションは、耐久性を向上させ、VOC(揮発性有機化合物)とフォギングの排出量を削減、リサイクルされたプラスチックの性能と品質を高めることで、プラスチック業界の顧客が持続可能性への取り組みを達成するのを支援する。

最新の添加剤ソリューションを展示

 BASFのアジア太平洋地域のグローバルビジネスマネジメント・プラスチック添加剤担当バイスプレジデントであるヘゼル・スプラフケ氏は次のように述べている。
 「Chinaplas 2024は、プラスチック業界における持続可能なソリューションの開発、循環型社会への貢献、イノベーションを推進するというBASFのプラスチック・ジャーニーという取り組みをお客様に知っていただく絶好の機会です」

IrgaCycle®(イルガサイクル)によるメカニカルリサイクルのプロセス改善
 使用済みプラスチックを再利用するためにメカニカルリサイクルを行う際、リサイクル材を改善するための添加剤が必要。台湾のテキスタイルメーカーであるAxroma社は、廃棄された漁網からポリプロピレン(PP)の回収、それを繊維・紡績化しTシャツに加工している。BASFのIrgaCycle®の利用により、より高いリサイクル率を実現している。
 Teamplas GroupではIrgaCycle®を使用して、カーステレオフレーム用の100%リサイクルペレットを生産し、表面仕上げと熱安定性を向上させている。IrgaCycle®は、リサイクル加工時のストレスを軽減しながら、アップサイクルされたプラスチックトレイから収納容器を製造する家庭用品メーカーに使用されており、これらの容器は欧米の食品接触規制に準拠している。

プラスチックをより強く、安全で、耐久性を高める添加剤
 リサイクル促進の役割だけでなく、プラスチックを持続可能にするためにも添加剤は必要。自動車のルーフパネルに使用される新たなIrgastab® PUR 71は、ポリオールおよびポリウレタンフォーム生産者にとって持続可能な選択肢であり、車内の空気質を改善し、有害物質を含まず、プラスチックの白度を高め、色変化を防ぐ。
 さらに、製品ラインナップに新しく加わったTinuvin® 2730は、優れた光安定性を提供する。これにより、従来の製品を上回り、最大30年間持続するポリプロピレン製浮桟橋の実現を支援する。農業用ハウスフィルム向けの安定剤Tinuvin® NORや、靴底のラテックス安定性を高めるIrgastab®など、その他の活用事例もBASFのブースで紹介する。

貴重なインサイトを得るための絶好の機会
 Chinaplasでの「テックトーク」セッションでは、BASFの専門家が、リサイクル材の含有率の増加とリサイクル材の品質改善におけるプラスチック添加剤の重要な役割についての知見を共有する。また、合成ゴム・エラストマー向けで高い性能を示す酸化防止剤ソリューションも紹介される。

 「Chinaplas 2024は、最新の製品と取り組みを展示するだけでなく、樹脂、コンパウンド、マスターバッチの生産者がプラスチック添加剤技術の未来を体験し、つながり、循環型経済への移行を加速させる新たな機会を見出すグローバルなイベントです」とも、ヘゼル・スプラフケ氏は話している。

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