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2024/10/9
【CNF複合材】王子HDとトヨタ自動車東日本、自律走行型ロボット部材を開発
王子ホールディングスとトヨタ自動車東日本(TMEJ)は、高透明、高剛性のセルロースナノファイバー(CNF)を用いた部材を『TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge 第10戦 利府』会場で走行展示された自律走行型ロボットに搭載した。
王子ホールディングスは、持続可能な社会へ貢献するべく、森林を健全に育て、その森林資源を活かした再生可能な木質由来の新素材開発を中心に、グリーンイノベーションを推進している。その柱の1つとして、CNFの研究開発に取り組み、世界で初めてCNFの透明シートを製造する技術を確立。このCNFシートを複合したポリカーボネート樹脂(CNF複合材)について、自動車窓ガラス等への応用を目指して開発を続けてきた。
今回、このCNF複合材を用いてTMEJにて自律走行型ロボットの天蓋を製作した。従来の天蓋は不透明であり、剛性確保のため背面に補強部材を設けていた。これに対して、高透明、高剛性であるCNF複合材で製作した天蓋は、内部を視認できる新たな意匠性を実現し、また補強部材が不要となり、組立工程の簡略化や積載容積の拡大に寄与する。車体の軽量化にも繋がり、走行時の省電力化も期待できる。
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