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2025/7/31
【CO2分離膜】OOYOO、境港バイオマス発電所でCO2回収の実証実験開始

OOYOOは、東京エネシスと連携し、東京エネシス100%出資子会社である境港エネルギーパワーにて運営されている鳥取県の境港バイオマス発電所において、CO2回収に関する実証実験を開始しました。この実証は、OOYOOが独自に開発した高性能分離膜を用いて、同バイオマス発電所の燃焼排ガスから年間約10トンのCO2を分離・回収するスケールで実施されている。

実証の意義と背景
OOYOOにとって初のバイオマス発電所での燃焼排ガスを使用した同プロジェクトは、分離膜技術を活用したCO2回収の社会実装に向けた重要なマイルストーンとなる。
バイオマス発電は、再生可能資源を燃料とすることからカーボンニュートラルな電源とされているが、そこにCO2回収を加えることで、大気中のCO2を実質的に減少させる「カーボンネガティブ」な発電が実現可能となる。この取り組みは、脱炭素社会への貢献度が極めて高い技術として期待されている。
OOYOOの分離膜技術の特徴
OOYOOの分離膜技術は、従来のアミン吸収法などに比べてエネルギー消費が少なく、設備構成がシンプルで、初期投資・運用コストの両面で経済性に優れているのが特長。また、装置の小型化・モジュール化が可能であるため、中小規模のプラントへの導入にも適している一方、高いスケーラビリティを備えており、今後は大規模な産業施設への展開を見据え、今回の実証をその第一歩と位置づけている。
今後の展望
OOYOOは今後、日本および世界のバイオマス発電所に加え、CO2排出を課題とするさまざまな産業分野に対してもCO2回収システムの展開を進めていく。また、2025年度中には今回の実証に加え、化学・エネルギー関連など他の産業分野を含む複数の事業会社との実証実験も計画しており、これらを通じて技術検証を重ねながら、スケールアップと社会実装を着実に推進していく。
今回の実証では、燃焼排ガス条件や膜性能、運転安定性などを検証し、2026年度以降の商用展開に向けた基礎データを取得する。今後は、2026年度初頭に小規模システム(~100kg-CO2/日回収)の初期モデルの提供開始を予定しており、2026年中には中規模システム(~10t-CO2/日回収)の開発および実証実験の開始を目指している。

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