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2025/5/1
【CO2除去】出光興産、CDRに特化した海外ファンドに出資
出光興産は、CO2除去(Carbon Dioxide Removal、以下「CDR」)に関する事業に取り組むスタートアップ企業への投資に特化したファンド Carbon Removal Partners - Systemic Ventures I SCSp(以下「ファンド」)に出資する。同ファンドは、CDRに関する高い専門性を有するCarbon Removal Partners AG(本社:スイス、Partner/Chairman:Max Zeller、以下「CRP社」)が組成・運用するファンド。出光興産は出資に加え、CRP社とのパートナーシップを構築することで、多様な技術やプロジェクト、さらにはカーボンクレジット創出に関する実務的な知見を獲得し、CDRの社会実装を進める。なお、出資は出光アメリカズホールディングス(本社:米国、社長兼CEO:杉原啓太郎、出光興産100%子会社)を通じて行う。
2050年のカーボンニュートラル達成には、CO2排出量の削減にとどまらず、大気中のCO₂を除去するネガティブ・エミッションの実現が不可欠。ネガティブ・エミッションの実現に向けて、大気中のCO₂を直接または間接的に取り除くCDRの社会実装が期待されている。
CDRの手法は、植林・再植林や土壌炭素の貯留といった「自然由来型」と、DACCS(Direct Air Capture and Carbon Storage、直接空気回収)やBiCRS(Biomass Carbon Removal and Storage、バイオマス由来のCO2除去・貯留)、風化促進(岩石などを利用した大気中のCO2除去・貯留)といった「技術主導型」に大きく二分される。
出光興産が出資するファンドは、自然由来型の要素も取り入れつつ、技術主導型のCDRアプローチに重点を置いた包括的な投資戦略を採用している。最先端のCDR技術の開発に取り組むスタートアップに加え、開発された技術の社会実装を後押しする、信頼性の高いMRV(Measurement, Reporting and Verification、測定・報告・検証)関連事業やカーボンクレジット市場の創出・整備に従事するスタートアップを幅広く選定していることが特徴。
CRP社はCDR分野に特化したベンチャーキャピタルで、CDRに関する高い専門性を有す。最先端の技術トレンドを的確に捉える先見性や、アカデミア・研究機関との広範なネットワークに強みを持ち、企業や研究機関との共同研究・実証プロジェクトなども展開している。
出光興産は2022年11月に発表した中期経営計画において、2030年までにScope 1およびScope 2 の排出量を2013年度比で46%削減し、さらに2050年までにカーボンニュートラルを達成することを目標に掲げている。この目標の達成に向けて、海外のスタートアップや関連機関との連携を強化しながら国内外の多様なパートナーと協働することで、CO2除去に向けた取り組みを戦略的に推進する。また、CDRの先進市場の1つである北米地域においては、技術トレンドの把握と実証機会の拡大に注力していく。
■CRP 社がファンドを通じて出資するスタートアップの例



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