アーカイブ情報

2024/9/17

【COATING】ワイヤード、レーザ乾燥試作機「WiDRY」によるサービス開始。乾燥プロセスの電力消費量を大幅削減

 武蔵精密工業のグループ会社で、レーザによる微細高速加工を手掛けるワイヤードは、ロールtoロールの塗工に用いられるレーザ乾燥試作機「WiDRY(ワイドライ)」サービスを開始した。

レーザ乾燥試作機「WiDRY(ワイドライ)」

 レーザ乾燥は従来の温風乾燥などに比べエネルギー効率が高く、かつ工業用乾燥プロセスの電力消費量の大幅削減が期待されている。また、レーザ乾燥は乾燥炉の長さを短縮し、かつ装置のフットプリントの削減効果も期待でき、乾燥プロセスのブレイクスルーによってCO2排出削減を実現するグリーンイノベーションに繋がる技術。
 塗工・乾燥プロセスは塗料、基材など顧客の材料ごとに条件やプロセスが異なるため、実用化に向けては各種トライアルを繰り返しながらその可能性を見極めていく必要がある。このためワイヤードでは、塗工・乾燥の社内装置と複数のレーザヘッドを搭載可能なレーザ乾燥試作機を設置し、顧客の要望に極力合わせた試作対応が可能なサイトを構築した。
 蓄電池分野をはじめ既に多くの顧客の事前テストを終え、今後、量産適用に向けた本格的な検証を進めていく。
 レーザ乾燥プロセスは多くの産業分野での適用が見込まれており、今後も更なる試作サイトの充実化と、試作機・量産機等の納入のサポートを進めていく。
■技術情報はコンバーテック2024年09月号特集「レーザー乾燥のRoll to Rollプロセスの量産化開発」に掲載

カテゴリー
コンバーティングプロダクツ&テクノロジー

PAGE TOP