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2025/2/13
【COATING】八光オートメーション、電極シートの塗工状態を光学的に計測する装置「RSCIM」開発
工場の自動化に関する企画から製作・管理を手掛ける八光オートメーションは、二次電池の電極シートの塗工状態を光学的に計測する装置「RSCIM(アールスキム)」を開発、2025年2月19日~21日に東京ビッグサイトで開催される「第18回 国際二次電池展」に出展する。

リチウムイオン二次電池はEV(電気自動車)・HEV(ハイブリッド自動車)の車載用バッテリーやモバイル機器などさまざまな用途に使用されており、さらなる小型化や大容量化、安全性向上に向けた研究・改良が進められている。
その電池を構成する電極シートの塗工膜は、容量や電圧、レート特性(充放電特性)と大きく関係し、設計通りの性能や仕様で量産するには、連続して均一に塗工する必要がある。万一、塗工ムラが発生した場合、品質・性能に大きく関与するため、インラインでの塗工面の高速・高精度な測定・管理が重要となる。

従来、塗工状態の検査には放射線を用いた計測装置が使用されているが、実際には塗工量しか計測することができないため、プレス後の表面状態を計測する新たなセンサーの開発が求められていた。
今回開発したRSCIMは光の反射を用いてプレス後の電極シートの表面状態を計測することが可能。反射光のわずかな変化を解析し、表面状態の違いを計測する。

■計測事例
プレス前後の電極シート表面を計測した事例。
顕微鏡画像より、プレスによる表面状態の違いを確認することは困難。


しかし、RSCIMで計測すると反射光の色差の違いを捉えることができている。これはプレスにより表面粗さが小さくなり、また塗工膜厚も薄くなったため、表面の反射率が変化していることを捉えた結果。この計測結果を生産設備にフィードバックすることで高品質・高性能な二次電池の製造が可能となる。

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