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2025/10/17

【Coating】出光興産、潤滑剤とPEEKコーティングを組み合わせた世界初の低摩擦ソリューションの事業化に向け基本合意書を締結

 出光興産は、コーティング技術に強みを持つ韓国のZenith Corporation(ゼニス社)と、その日本総代理店であるグローバルコード(GC社)の3社で、出光興産の潤滑剤と、ゼニス社のPEEK※1を用いたコーティング(PEEKコーティング)を組み合わせた世界初※2の低摩擦ソリューションの事業化に向け、基本合意書を締結した。出光興産は、2035年までに事業規模100億円の達成を目指し本事業の拡大を進めていく。

※1 PEEK:耐熱性、耐摩耗性に優れた高機能プラスチック
※2 出光興産調べ(2025年10月時点)

潤滑剤は、摩擦を低減するために、自動車や産業機械などの摺動部(部品同士が接触して動く部分)で広く使用されています。さらに、基材の表面に耐熱性・耐摩耗性に優れたコーティングを施すことで、潤滑剤との相乗効果により、摩擦を一層低減します。当社は、これまで潤滑剤供給を中心に事業を展開してきたが、コーティングとの併用により更なる低摩擦化の実現を目指します。

 

 コーティング素材として広く使われてきたテフロンは、環境中で分解されにくいPFAS(Per-and Polyfluoroalkyl Substances)の一種であり、廃棄後も土壌や水中に長期間残留するため、環境への影響が懸念されている。このような背景から、非PFASで高機能な代替素材への期待が世界的に高まっている。出光興産は、その代替素材として、非PFASで耐熱性、耐摩耗性に優れた高機能プラスチック「PEEK」に着目した。しかし、PEEKは基材への密着が難しいことから、コーティングとしての利用は限定的であった。

 出光興産は、この課題に対し基材の表面に微細な凹凸を形成するアンカー構造を用いて高い密着性を実現するゼニス社の技術を採用した。また、長年培ってきた潤滑剤の設計・処方技術を活かし、PEEKの特長を最大限発揮させる高機能潤滑剤を開発した。これにより自動車や産業機械などの工業分野において、潤滑剤とPEEKコーティングを併用することで、更なる低摩擦化を実現する。なお、コーティング用途向けに塗料化されたPEEKの国内への輸入および基材へのコーティング施工は、ゼニス社の委託を受けてGC社が担う。

 出光興産は、環境負荷低減と高機能化を両立させる新たな低摩擦ソリューションとして、国内外の潤滑剤供給先に対し、PEEKコーティングの提案と、それに適した潤滑剤の販売を進める。これにより、自動車や産業機械などにおける省燃費・省電力化を促進し、持続可能な社会の実現に貢献していく

【参考】

1. ゼニス社概要

URL:http://www.allivecoat.com/jp/index.php

Zenith Corporationは、韓国・梁山に本社を置くコーティング専門企業。自社ブランドalliveシリーズとして、用途に応じた各種コーティングを展開しており、主に調理器具向けのコーティングに強みを持つ。

 

2. GC社概要

URL:https://globalcord.co.jp/

 グローバルコードは、大阪に本社を置く貿易商社で、化学、電子材料、半導体などの輸出入やOEM、食品輸入など、幅広く事業を展開している。現在はPEEKコーティング事業にも注力している。

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