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2024/3/5

【COP】日本ゼオン、富山県高岡市にリサイクルプラントを竣工

 

  日本ゼオンは、高岡工場(富山県高岡市)にシクロオレフィンポリマー(COP)のリサイクルプラントを竣工した。同社が自社製品のリサイクルに取り組むのは初めてで、同プラントの竣工によりCOPのさらなる差別化とともに、CO2排出削減を通じた持続可能な社会の実現に寄与していく。 3月5日に現地で行われた竣工式には富山県および高岡市ならびに周辺自治会から来賓を招いたほか、施工関係者、また代表取締役会長 田中 公章、執行役員高岡工場長 小瀬 智之ほか当社関係者を合わせ、44名が参加した。
 今回新たに竣工したリサイクルプラントは、2022年夏より工事を進めていたもので、COPをフィルムに加工する際に発生する廃棄樹脂を再生する。COPフィルム(製品名:ZeonorFilm®)は、COPが持つ光学特性や低吸水性といった他にない優れた特長を活かして、ディスプレイ用位相差フィルムとして幅広く使用されており、リサイクル樹脂においても未使用樹脂と同様に高い品質が要求される。これまでの一般的なリサイクル技術では、透明性や純度に課題があったが、同社が手掛ける画期的なリサイクル技術により、未使用樹脂と同等の品質レベルまで再生可能とった。リサイクルした樹脂は、フィルム製造に再利用される計画であり、今後も拡大が見込まれる市場ニーズに応えていく。

<シクロオレフィンポリマー リサイクルプラント概要>
年産能力:6000トン
プラント敷地面積約:1万2000m2
竣工日:2024年3月5日
CO発生量:リサイクル樹脂は未使用樹脂に比べ、製造時のCO2発生量を約1万2000トン削減

リサイクルフロー
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