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2024/9/27

【DM】大日本印刷、CO2排出量を約40%削減する封筒一体型ダイレクトメール発売

 大日本印刷(DNP)は、1枚の用紙の表裏全面にオンデマンド印刷し、ふちをのりで圧着することで封筒を使わず郵送できる封筒一体型ダイレクトメール(DM)「DNP封筒一体型環境配慮DM」の販売を、2024年10月1日に開始する。同製品シリーズの定形封筒サイズ6面タイプの場合、封筒を使うDMと比較して用紙使用量を半減し、サプライチェーン全体での温室効果ガス(GHG)排出量(CO2換算)を約40%削減することができた。国内では2024年10月に約30%の郵便料金の値上げが予定されているが、大型の定形外郵便物と同程度の情報量を定形郵便物として送れるため、郵送コストを削減できる。

「DNP封筒一体型環境配慮DM」のイメージ:(左)封筒の状態、(右)開封した状態

 なお、2024年10月29日~31日に幕張メッセで開催される「第4回 サステナブル マテリアル展」に同製品を出展する。
「DNP封筒一体型環境配慮DM」販売の背景
 封筒と封入物によるDMは、開封率の高さや豊富な情報量から、有効なコミュニケーションツールとして活用されている。一方で、複数の紙を使用するため、環境に配慮して用紙を削減したいという企業のニーズに対応しにくく、また、2024年10月からの郵便料金値上がりによる郵送コストの上昇も懸念されている。こうしたニーズや課題に対してDNPは今回、環境負荷の低減と郵送コストの削減を両立する新しい形の封筒一体型DM「DNP封筒一体型環境配慮DM」を開発し、提供を開始する。
「DNP封筒一体型環境配慮DM」の特長
(1)環境負荷の低減
 従来の封書のDMの場合、封筒と、宛名台紙・チラシ・約款・申込書等の封入物を事前に印刷し、在庫しておく必要があった。今回開発した新製品は、送り先・差出人等の情報と製品・サービス等のコンテンツを1枚の用紙の表裏にオンデマンド印刷するため、紙の使用量を削減できるとともに、封筒や同封物の在庫が不要になる。また、原材料調達から製造・使用・廃棄までのライフサイクル全体で、カーボンフットプリントを算定・検証して提示できる。
(2)全面オンデマンド印刷に対応し、郵送コストも削減
 生活者一人ひとりに対して、購買履歴等に基づいた最適な情報を1件ずつオンデマンド印刷する。用紙の表裏全面に、パーソナライズした情報を表示できるため、より訴求力の高いエンゲージメント(企業と生活者のつながり)が期待できる。大型の定形外郵便物と同程度の情報量を定形郵便物として送れるため、郵送コストを削減できる。
今後の展開
 DNPは今後も、CO2排出量を削減した環境配慮型のコミュニケーションツールに、デジタルマーケティングツールや行動デザインメソッドを組み合わせたサービスを提供し、企業と生活者のエンゲージメント強化に貢献していく。

カテゴリー
コンバーティングプロダクツ&テクノロジー

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