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2025/10/28
【DMAPA、PEA】 BASF、中国南京における生産拡張と操業開始10周年を祝う
BASFは、南京拠点における3-(ジメチルアミノ)プロピルアミン(DMAPA)およびポリエーテルアミン(PEA)の生産拡張ならびに操業開始10周年を祝う式典を開催した。2025年7月に稼働を開始した拡張プラントにより、同拠点の年間DMAPA生産能力は約2倍に、PEAの生産能力は約25%増強された。
BASFのアジア太平洋地域化学品中間体事業本部のシニアバイスプレジデントであるマイケル・ベッカー氏は次のように述べている。
「この10年間、当社の成功の鍵はお客様との緊密な連携にありました。今回の拡張により、当社の対応力と、信頼性の高い供給および高品質な製品の提供能力がさらに強化され、アジア太平洋地域で増大するお客様の需要に確実に応えるための強固な基盤が築かれました」


アミン類を100%再生可能な電力で生産、顧客のCO₂排出量削減に貢献
2023年より、BASFは南京拠点で製造するアミン類ポートフォリオ全体において、使用する電力を100%再生可能な電力へと切り替えてきた。 これはDMAPAおよびPEAに加え、tert-ブチルアミン(tBA)、n-オクチルアミン(NOA)、ならびに1,2-プロピレンジアミン(1,2-PDA)にも適用されている。この変更により、基準年である2020年と比較して年間CO₂ 排出量が約9800トン削減され、BASFの南京拠点におけるアミン類ポートフォリオ全体の平均製品カーボンフットプリント(PCF)は約4%低減した※1。この切り替えは、顧客側での変更が不要であり、スコープ3排出量を削減できるため、顧客にも付加価値をもたらす。
BASF中間体事業本部アジア太平洋地域 アミン/アセチレン/カルボニル誘導体部門 ビジネスマネジメント担当バイスプレジデントであるヨアヒム・シュミット=ライトホフ氏は次のように述べている。
「世界最大級のアミン類製造企業の一社として、BASFは南京拠点で生産されるアミン類を100%再生可能な電力に切り替えることで、サステナビリティ達成の目標に向けて一歩前進しました。この取り組みによってCO₂排出量の削減を実現し、BASFと当該地域のお客様双方の競争力を強化するとともに、BASFが持続可能な化学品中間体を提供するパートナーとして選ばれる存在になるでしょう」
BASFの多様なアミン類は、アジア太平洋地域の産業におけるサステナビリティ変革をサポート
DMAPAはベタイン類の重要な構成要素であり、低刺激性の液体石鹸、シャンプー、食器用洗剤に使用されている。また、DMAPAは水処理剤や、農薬製品、潤滑油添加剤、ポリウレタンフォーム、エポキシ樹脂硬化剤の製造にも使用されている。この拡張により、BASFはDMAPAの世界における年間生産能力を20%以上、約8万5000トンに拡大し、DMAPAの世界有数のメーカーとしての地位をさらに強化した。
PEAは、プラスチック、ポリウレア塗料、接着剤、反応射出成形、風力発電所用ブレードの複合材の製造に使用されるエポキシ硬化剤の化学中間体。BASFはBaxxodur®(バクソデュアー)というブランドでPEAを提供している。
※1 削減にはスコープ 1、2、3.1 の排出量が含まれ、BASF の製品カーボンフットプリント(PCF)算出と各拠点における段階的な電化が始まった基準年 2020 年との比較で計算しています。計算は 2020 年の同等の生産量に基づいている。BASFのPCF の算出は、ISO 14067:2018の要件およびガイダンスに準拠している。テュフ ラインランドは手法の審査において、BASF SE が開発し使用している PCF 算出ツール(SCOTT)が科学的根拠に基づいており、ISO 14067:2018 および Together for Sustainability PCF ポリシー (https://www.tfs-initiative.com/app/uploads/2024/12/TfS-PCF-Guidelines-2024.pdf)に準拠し、最新の状況を反映していると認定した(ID-Nr. 0000080389: BASF SE-Certipedia)。( https://www.certipedia.com/quality_marks/0000080389?locale=en)
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