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2024/5/16
【drupa 2024】キヤノン、印刷幅1.7mの段ボール用コンセプトモデルを初披露
キヤノンは、2024年5月28日~6月7日まで、ドイツ・デュッセルドルフで開催される「drupa 2024」に出展し、商業印刷から産業印刷まで幅広いプロダクションプリンティング分野における新製品と先進の印刷ソリューションを紹介する。ブースはホール8a、小間番号B41-1~B41-8。
キヤノンは、アナログ印刷からデジタル印刷へのシフトにより大きな成長が見込まれる商業印刷・産業印刷分野において、グループ会社のキヤノンプロダクションプリンティング(旧オセ)とのシナジーを発揮しながら、プリンティンググループの総力をあげて製品ラインアップの強化・拡充を進めている。drupa 2024では、「The Power to Move」をコンセプトに、印刷事業者の多様なニーズに応える最新の印刷機やソリューションを紹介する。人々に感動を与え、ビジネスを促進する「印刷の力」を提案することで、ユーザーの経営課題解決と持続的な成長に貢献する。
商業印刷(帳票・書籍・カタログ・ポスター・広告など)
高速カラー連帳プリンターでは、オフセット印刷同等の色再現性を持ち、高品位なカタログや写真集などの印刷に適した新製品「ProStream 2000シリーズ」や、シリーズ最高の印刷速度※1で帳票、DM、書籍などの印刷に適した新製品「ColorStream 8200」を展示。また、カットシートプリンターでは、安定稼働と印刷品位に優れたB3サイズ対応の「varioPRINT iX1700」を海外展示会で初出展するほか、ユースケースに合わせた多品種・少量印刷に対応する「imagePRESS Vシリーズ」と生産管理ソフトウエア「PRISMA」による印刷状況の可視化ソリューションを紹介する。
大判グラフィック市場向けには、UV硬化型インク製品として、白インク搭載で屋内外広告や壁床装飾向けの対応メディアを拡充した「Colorado-Mシリーズ」に加え、ガラスや板、タイルなどに印刷が可能なフラットベットタイプの新製品「Arizona 2300シリーズ」を展示。最新の専用ソフトウエア「PRISMAelevate XL」との組み合わせで、隆起印刷によるサイネージ印刷や絵画の複製などを可能にする。独自開発の「LUCIA PRO IIインク」搭載で、プロの高い画質要求に応える写真やポスター印刷に適した「imagePROGRAFシリーズ」も出展。
産業印刷(ラベル・パッケージなど)
食品や日用品の外装に用いられるラベル商材の小ロット・短納期生産に貢献するラベル印刷機「LabelStream LS2000」を海外展示会で初出展する。また、パッケージ印刷向けには、キヤノンプロダクションプリンティングの子会社であるイーデール社の紙器※2印刷システム「Edale FL5」を展示し、ニスや箔などの加装処理から型抜きなどの後加工までを含めた紙器のインライン製造プロセスを紹介。さらに、1.7mの印刷幅で最大毎時8,000m2の印刷速度を実現するシングルパス方式の段ボール印刷システムのコンセプトモデルを初披露。デジタル印刷でありながら、オフセット印刷に迫る高画質、高生産性、コスト効率で、パーソナライズ化商品に活用するなど印刷の高付加価値化に貢献する。
※1 毎分200m(A4両面印刷)。「ColorStreamシリーズ」において。
※2 紙製のパッケージ。
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