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2024/5/29

【drupa 2024】コダック、インクジェットとオフセット印刷のイノベーションを発表

<2024年5月28日、デュッセルドルフ発>世界中の印刷業界向けに開催される世界最高の見本市であるdrupa 2024にて、コダックは、デジタル印刷および従来の印刷向けの革新的な新しいソリューションを発表する。本イベントでコダックが展示した製品とソリューションにより、印刷会社は生産性、持続可能性、収益性をより高いレベルに引き上げることが可能になる。コダックでは以下のイノベーションと強化ソリューションを紹介する。

高速インクジェットにおける生産の多用途性とインライン機能の向上
 新しいKODAK OPTIMAXプレコーターにより、インクジェット(IJ)印刷用の基材に処理剤をインラインまたはオフラインで効率的に塗布が可能になる。KODAK OPTIMAXプライマー向けに最適化されたOPTIMAXプレコーターは、コダックのブースで画期的なKODAK PROSPER ULTRA 520プレスとともにインラインのデモが行われる。OPTIMAXプレコーターにより、ほぼすべての紙へのIJ印刷が可能となり、印刷会社はさらに多くのジョブをオフセット印刷からIJ印刷に移行することができる。インクの消費量を最小限に抑え、乾燥時間が短縮されるため、印刷会社は高価なIJ専用紙の使用を削減できるだけでなく、スループットを向上させ運用コストを削減できるという利点を享受できる。
 コダックが開発、製造した新しいKODAKフィニッシングソリューションのポートフォリオから、PROSPER ULTRA 520プレスとのインラインのデモで、ロールtoロールおよびロールtoフォールドソリューションを紹介する。フルカラーのカタログの折りや断裁をインラインで行う他、ポスターの印刷では、印刷後巻き取ったロール紙をニアラインでカットしスタックする。多用途で完全にカスタマイズ可能なこのシステムにより、コダックは、高速IJワークフロー向けに統合されたフィニッシングソリューションを提供するトータルサービスプロバイダーとしての地位を確立した。
 KODAK PROSPER PlusまたはPROSPER Sシリーズ インプリンティングシステムを組み込んだ新しいKODAK PROSPERプリントバーは、優れた柔軟性や色間の見当精度をインラインまたはニアラインのハイブリッド印刷でも実現する。KODAK Stream IJテクノロジーKODAK EKTACOLOR水性インクを使用するPROSPERプリントバーは、モノクロやCMYKの印刷が可能で、基本構成で最大315 mmの印刷幅、またはカスタム構成によってさらに広い印刷幅をシームレスに印刷できる。このソリューションは、オフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷などの印刷機だけでなく、ポストプレスや加工ラインにも統合可能で、カスタムパッケージ、セキュリティ、商業印刷アプリケーションに高品質なインプリンティング(追い刷り)を実現する。
 KODAK ULTRASTREAMコンティニュアスIJテクノロジーを搭載したKODAK PROSPER ULTRA 520プレスは、drupaの期間中毎日、さまざまな高品質アプリケーションの印刷を実演する。KODACHROMEインクを使用して、最大152m/minの印刷スピードでデモ印刷を行う。PROSPER ULTRA 520プレスの特筆すべきポイントは、光沢紙を必要とするインクカバレッジの高いアプリケーションであっても、最高解像度をフルスピードで印刷できるという点。このプレスはオフセット印刷と同等の品質を実現し、上質紙、コート紙、標準オフセット紙、新聞用紙、再生紙など、さまざまな用紙に印刷できる柔軟性を備えている。

効率性、自動化、持続可能性を向上させるオフセット印刷ソリューション
 最高のプロセスフリー技術を結集させた新しいKODAK SONORA Ultraプロセスフリープレートは、視認性(他社製品より最大9倍高い)、白色光への耐性(5倍優れている)、暗所保管時のプレート画像の安定性(最大6週間)において新境地を開拓している。現在、6,000を超える顧客が世界中でコダックのプロセスフリープレートを使用している。SONORA Ultraは最もスマートな方法で無処理化を実現するプレート。この先駆的なプレートにより、印刷会社は生産性と柔軟性を向上できると同時に、化学薬品やプレート処理装置が不要になることによる多大なメリットを実感することができる。
 新しいKODAK MAGNUS Q3600 Titanプレートセッターは、市場で最も多用途なCTPシステムです。4-Up、8-Up、VLF(最大1,600 x 2,083mm)のプレートイメージングの自動化、生産性、信頼性が強化されている。最大7,500枚のプレートをオンラインで処理できるマルチパレットローダー(MPL)と、オプションのWスピードによるスループットで、1時間当たり52.6枚のプレートを処理できる(ドラム軸方向 プレート幅1,030mmの場合)。革新的なVLF CTPソリューションの特長は、KODAK SQUARESPOTイメージングヘッドの正確性、スピード、信頼性の高さと、他社製品と比較して設置面積を1/3縮小することができることにある。

デジタル印刷と従来の印刷をスマートに統合するワークフローソフトウェア
 ブラウザベースのKODAK PRINERGY Access 2.0コンテンツ管理SaaSソリューションに搭載されているコダック独自の新しいIntelligent Layoutテクノロジーにより、あらゆる生産ラインに正確かつ効率的にファイルをダイナミックに面付けできる。
 RINERGY Accessを利用すると、発注者はどこからでもファイルを管理できるようになり、印刷に使用するファイルの送信、準備、レイアウト、ルーティングが合理化される。また、機能豊富なカスタマーポータルには、Smart Reviewのほか、業界を牽引するコダックのPreflight+、カラー管理、ファイル管理、バックアップ、トラッピング、ルーティングソフトウェアなどが搭載されている。
 今日の、オフセットとデジタルの「両輪」が必要な時代において、ソフトウェアは、オフセット印刷やデジタル印刷のあらゆる技術をシームレスかつ成功裏に統合するための鍵となる。KODAK PRINERGYプラットフォームは、デジタル印刷とアナログ印刷のプロセスを問わず生産を統合する、一本化された将来性のあるワークフローソリューションを提供する。PRINERGYプラットフォームはほぼすべてのサードパーティ製のソフトウェアや機器と互換性があり、さまざまなデジタル印刷機に接続できる。
 コダックは、KODAK PRINERGYビジネスソリューションのデモも実演する。印刷業界初にして唯一の、完全統合されたビジネスソフトウェアポートフォリオであり、印刷業界に特化したMIS/ERP、E-コマース、コラボレーションといった各種アプリケーションが含まれている。規模を問わずあらゆる組織に柔軟で拡張可能なエンドツーエンドのソリューションをもたらすPRINERGYビジネスソリューションにより、顧客はこのプラットフォーム1つを利用することで複数のベンダーとやり取りが不要になる。 
 PRINERGYプラットフォームのデモはdrupa期間中、コダックのブースのほか、業界パートナーであるKoenig & Bauerのブース(ホール16/A31-1 - A31-5)でも行われる。

 コダックの会長兼最高経営責任者であるジム コンティネンザ氏は次のようにコメントしている。
 「本日、drupa 2024で、従来のソリューションとデジタルソリューション双方の全ポートフォリオにおけるイノベーションに投資するというコダックのコミットメントを体現する革新的な製品を数多く発表します。コダックは印刷現場を熟知しており、現在および将来のビジネスニーズに必要となる高度に自動化された最先端のソリューションをワンストップで提供することができます。コダックはOne Kodakアプローチにより、印刷会社が自社の顧客の進化するニーズに応え、それぞれの市場で成功できるよう、インクジェット技術、オフセット印刷、ワークフローに関するソリューションを印刷会社にカスタマイズして提供してまいります」

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