アーカイブ情報
2025/11/25
【DX】OKI、東南アジアで「プロジェクションアッセンブリーシステム」を販売開始
OKIは、製造現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)のうち「現場変革」として組立や品質検査などの作業を支援する「プロジェクションアッセンブリーシステム®」(注1)を、タイおよびインドネシアで2025年11月25日より販売開始する。同システムは、プロジェクターによる作業ナビゲーションとセンシング技術を組み合わせ、誰でも均一な品質で作業できる現場づくりを実現する。今回の東南アジア展開は、OKIの製造DXグローバル展開の起点となり、現地語対応や機能強化、現地パートナーとの連携を通じて、各国の製造現場で実際に生じる多様な課題を迅速に解決する。

東南アジア諸国の製造現場では、人材流動性の高さや多国籍化、作業品質のばらつきといった課題が深刻化している。特に人手作業が多い組立工程では、国籍やスキルに関わらず、誰もが均一な品質で作業できる環境整備が強く求められている。
OKIは、自社工場で培った技術・ノウハウを製品やサービスとして社外へ展開する「外部化」を推進している。同システムもその一環で、自社工場の組立工程における課題発掘から改善策の実践・検証で生まれた知見をもとに開発した。2018年の販売開始以来、国内で100社を超える製造現場や海外自社工場への導入・運用実績を積み重ねている。こうした現場起点の知見や実践を活かし、タイ・インドネシア展開を皮切りに、同様の課題を抱える顧客への支援をグローバルに広げていく。
同システムは、組立や品質検査などの作業での人的作業ミスや教育負担の低減、作業履歴の分析による生産性向上など、現場と管理業務双方の効率化を実現する。多言語対応や設定作業の効率化、作業状況のリアルタイム可視化など新たな拡張機能を搭載し、作業者の国籍や経験を問わず、均一な品質の作業を可能にする。また、現地パートナーとの連携で、導入から運用・改善・保守まで一貫した支援を提供する。
OKIは、自社で培った技術やノウハウを活かしたソリューションの提供と、グローバル展開の強化に取り組んでいる。今後も、業界・顧客との共創、パートナー企業とのアライアンスによる相互補完を通じて、グローバルなものづくりの「現場変革」に貢献していく。
【「プロジェクションアッセンブリーシステム」の機能強化ポイント】
多言語化:英語、タイ語、インドネシア語に対応。作業者ごとに言語設定が可能だ。
設定作業の効率化:各種設定を作業担当者自身が直感的に操作できるツールを追加。運用開始時や生産ライン変更時の設定作業負荷を大幅に削減する。
作業状況の可視化:複数の現場作業環境の作業状況やデータをリアルタイムで把握・分析。作業者ごとの作業時間やミス数も自動収集して可視化でき、工程改善に活用可能だ。
【用語解説】
注1:プロジェクションアッセンブリーシステム®
プロジェクターやカメラなどの汎用IT機器を活用し、組み立て作業の手順やチェックポイントを作業台上に投影することで、作業者1人ひとりの経験やスキルに依存せずに均一で高品質なオペレーションを実現する支援システム。カメラによる現場確認やAIを活用したフィードバックにより、作業ミスの防止や生産性向上、技術伝承を支援する。
- カテゴリー
- news
- コンバーティングニュース

