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2024/5/16

【IJ】京セラ、インクジェットプリントエンジンの国内提供開始

 京セラは、KYOCERA NIXKA Inkjet Systems S.A.S.(京セラニクスカインクジェットシステムズ社)が開発・製造するインクジェット(IJ)プリントエンジンの国内での提供を、5月16日から開始した。
 このIJプリントエンジンは、京セラの高速・高精細を実現するプリントヘッドを搭載し、IJ印刷経験のないおユーザーでも、容易に既存の印刷装置や生産ラインに組み込み使用が可能なため、印刷市場で増加している多品種少量印刷ニーズに応える製品。IJデジタル印刷の開発導入を検討されている機器メーカーや印刷会社、ブランドオーナーがアナログ印刷からデジタル印刷へ容易に切り替えることを可能にする。ラインアップは、108mm幅でフルカラー印刷に対応した「ボックス型プリントエンジン」と、複数台を組み合わせることで印刷幅や色数を増やすことが可能で、さまざまな用途に適合できる「バー型プリントエンジン」を揃えている。なお、同IJプリントエンジンの搭載事例として、フォト印刷システムの提供・販売も順次予定している。
 京セラは、プリントエンジン、インテグレーションサービスなどの新市場に参入し、プリントヘッド事業の拡大を図るとともに事業領域を広げ、新製品開発、新用途開拓を通じてIJ印刷の普及を図る。印刷産業の発展に寄与するとともに、京セラグループのさらなる成長、発展につなげていく。
<製品の特長/詳細>
ボックス型インクジェットプリントエンジン
 オールインワンのコンセプトで、水性インクによるモノクロまたはフルカラー印刷に対応したIJプリントエンジン。印刷幅は108mmで、解像度1200×1200dpiで100m/分の印刷、1200×600dpiで最高200m/分の印刷が可能。クリーニングステーションを内蔵しており、既存の印刷設備やシステムへの統合が容易で、メンテナンス性に優れた設計になっている。既存の償却済みシステムを活用でき、環境対応に貢献する。
バー型インクジェットプリントエンジン
 幅広印刷が可能な水性インク対応IJプリントエンジン。ボックス型と同じ解像度と速度を持ち、216mmから866mmまでの印刷幅に対応したプリントバータイプ設計。クリーニングステーションも併せて提供するので、IJ印刷を安心して導入できる。1台のプリントエンジンでモノクロ用途での利用、その後印刷幅を広げたり、フルカラーに切り替えたりと追加で設備をアップグレードすることも可能。さまざまな用途に適合できるモジュール式で拡張性のあるIJプリントエンジン。

ボックス型(左)とバー型のインクジェットプリントエンジン

 これらのIJプリントエンジンは、5月28日~6月7日までドイツのデュッセルドルフで開催される世界最大規模の国際印刷・メディア産業展「drupa 2024」に出展する。IJプリントエンジンを組み込んだフォト印刷システムの実演展示も行う。ブースはホール10、小間番号 A11。

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コンバーティングプロダクツ&テクノロジー

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