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2024/5/23
【IJ】SCREENグラフィックソリューションズ、「Truepress LABEL 350UV SAI S」向けに密着性や印刷品質を向上させる「デジタルプライマーオプション」を10月に発売
SCREENグラフィックソリューションズはこのほど、ラベル・シール印刷用UVインクジェットラベルプリンティングシステム「Truepress LABEL 350UV SAI S」向けに、密着性や粒状性など印刷品質を向上させる「デジタルプライマーオプション」を開発。2024年10月からの全世界に向け販売する。
ラベルを含めたパッケージ業界では、地域ごと、ジョブごとに、多様な種類の基材が使われており、近年では環境問題に対応するため、その種類は増える一方。UVインクジェット印刷は、他のデジタル印刷方式と比較して、基材適性に加え耐久性にも優れているため、それらの長所を基に普及率を伸ばしてきた。なお、デジタル印刷は、さまざまな種類のインクを利用できるアナログ印刷と比較した場合、一部の特殊な基材や指定基材、特定の地域基材などにおいて、十分な結果が得られないことがある。また、複数の種類のインクを使用することが困難であり、インクと基材によって濡れ性が異なるため、品質や密着性、耐久性などの面で差異が生じることがある。
業界におけるこのような実情を背景に同社は、「Truepress LABEL 350UV SAI S」向けに、UVインクジェット印刷における密着性・粒状性などの品質を改善する「デジタルプライマーオプション」を開発した。同オプションは、「Truepress LABEL 350UV SAI S」の装置内にあるエクストラヘッドスペースを活用することで、新たなスペースの確保やメインUVランプ※の追加なしで(仮硬化用のUV-LEDランプは必要)インラインインクジェットプライマーの設置を実現。入校データを基にプライマー版を自動生成するなど、追加作業を発生させることなく利用できるため、デジタル印刷の利点の1つである“スキルレス”を、最大限に維持できる。また、プライマーで使用するインクは透明色に近いため、ニスのように利用することで加飾性を高め、付加価値を追加する手法として活用することも可能。このように、インラインプライマーインクを使用することで、より一層、デジタル印刷における基材対応やアプリケーションの幅を拡大。デジタル印刷の工程を増やし、付加価値を高めることで、さらなるコストメリットを生み出すとともに、廃棄物や消費電力の削減など、環境対応にも寄与する。
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