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2024/5/23

【IJ】SCREENグラフィックソリューションズ、紙軟包装向け水性インクジェット印刷機「Truepress PAC 520P」発売。drupa 2024で実演

 SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)は、このほど紙軟包装向け水性インクジェット印刷機「Truepress PAC 520P」を開発し、全世界に向けて販売を開始した。

 近年、消費者のニーズは多様化しているためブランドオーナーは、単一商品であってもさまざまなパッケージのデザイン、デジタル情報との連動、キャンペーンごとの短いサイクルでのパッケージ更新など、消費者の購買意欲を高める工夫により、商品の販売力を強化するケースが増えている。
 同時に、環境問題への意識の高まりから、世界各国におけるプラスチック規制への対応やサステナブルな社会の実現のため、企業の取り組みとして、従来の石油由来のプラスチックパッケージに代わり、リサイクルしやすい自然由来・天然由来のパッケージへの移行が始まっている。
 しかしながら、このようなブランドオーナーへの新たな取り組みに応えるために従来の印刷機を使用した場合、非効率な仕組みでの生産となり、収益性が厳しくなっている。
 こうした動向を受けSCREEN GAは、これまで培ってきた技術をベースに紙軟包装用の新たな印刷機を開発し、市場の要求に応える品質と生産性、そして安全性を兼ね備えた「Truepress PAC 520P」の販売を開始した。
 この装置は、最大基材幅520mmに対応し、紙軟包装用に最適化した乾燥機構によって、600×900dpiの高解像度による美しい印刷を80m/分の高速で実現。さらに、水性インク「Truepress ink NP」は厳しい審査基準で有名な欧州法規制・ガイドラインにも対応し、消費者の安全を高いレベルで確保する。インクタンクには軽量かつ廃棄処理が容易な「バッグインボックス」を採用するなど、地球環境の保全にも貢献する。

Truepress PAC 520Pで印刷されたサンプル

 デジタル印刷機である「Truepress PAC 520P」は従来の印刷方式に比べて、製版処理と印刷の前準備を大幅に削減。生産にかかる時間を短縮し、生産現場の省力化・省人化を実現するとともに、多品種・小ロット、バリアブルデザインといった付加価値の高いパッケージにおいても、生産性を損なうことなく生産できるため、ブランドオーナーのさまざまな要望に応える印刷環境を提供する。
 なお、この「Truepress PAC 520P」は、ドイツ・デュッセルドルフで開催される「drupa 2024」での動態展示を予定している

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