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2025/10/3
【JAPAN PACK 2025】奥村印刷、"皿になるパッケージ"新製品「beakx(ビークス)」を初披露
奥村印刷は、2025年10月7日(火)から10日(金)まで東京ビッグサイトで開催される「JAPAN PACK 2025」に出展し、“箱から皿になる”画期的な新製品「beakx(ビークス)」を初披露する。

「beakx」について
「beakx」は、同社の特許取得済み技術である「折り紙食器 beak」シリーズを応用し、従来のパッケージに「ミシン目」と「折り曲げ用スジ」を施した、組み立て式の食器になるパッケージ。
この製品により、レトルト食品などのパッケージが持つ「食べづらい」という課題の解決をした。従来のパッケージは開封後、中身を直接取り出すか別の皿に移す必要があったが、beakxは糊やハサミを使わずに簡単に組み立てるだけで、耐水・耐油仕様の丈夫な皿として利用できる。
これにより、特に食器が不足しがちなアウトドアや災害時において、「食品+皿」として機能し 、飲用水があっても生活用水が使えない環境で役立つ 。
「beakx」の主な特長
革新的な独自技術: 紙の反発力を利用した独自の折り方で、組み立て後は絶対に外れない頑丈な皿構造を実現。この技術は別途特許出願済み。
デザインと衛生を両立: 組み立て後に皿のフチを折り返す「フラップ構造」を新設したことで、食品が触れる内側の印刷を避けながら、パッケージ全面への自由なデザイン印刷を可能にした 。
高い社会貢献性(SDGs):環境負荷低減: 原料には100%バージンパルプのFSC森林認証紙を使用。使用後は古紙リサイクルや焼却が可能であり、万一投棄されても地中・水中で生分解する。
防災用品としての貢献: 災害時の水道不足環境下でも洗い物が不要な皿として役立ち、長期保存可能な食品と組み合わせることで防災用品として備蓄可能 。
クリーンエネルギーでの生産: 同社本社に設けたクリーンルーム内で、再生エネルギー100%の電力で印刷 。
小ロット対応: 同社設備により、社名やロゴを印刷した100セットからの極小ロットでのオリジナル印刷の注文にも対応可能 。
開発の背景と実績
同社の開発は、「資源ゴミとしてリサイクルするだけでなく、箱に機能を追加できないか?」という発想から、特許技術である「折り紙食器 beak」をパッケージに組み込む工夫から始まった。
ベースとなる「折り紙食器 beak」は、その高い実用性と社会貢献性が評価され、国内外で多数の賞を受賞している。
「beak」の主な受賞歴・活動実績
発明大賞「考案功労賞」(2023年3月、第48回)受賞 。
トルコ大地震や能登半島地震(2024年1月)などの災害時に、避難所へ無償提供されるなど、防災・緊急支援で大きな実績がある 。
直近では、IPA*1 2024 Global Sustainability部門 第1位やAPEA*2 2024 SUSTAINABLE PACKAGING部門 受賞、 2024 Asian Print Awards NEW TECHNOLOGY部門 受賞 など、海外で3つの金賞を受賞 。
*1 Innovation Print Awards
*2 Asian Packaging Excellence Awards
国際特許も出願中のこの技術を応用した「beakx」は、米国を中心とした「beak」へのオファーを足がかりに、海外展開も視野に入れいる。
「JAPAN PACK 2025」出展概要
「beakx」は、同展が初の正式な披露の場となる 。
展示会名: JAPAN PACK 2025
会期: 2025年10月7日(火)~10月10日(金)
会場: 東京ビッグサイト
ブース番号: 東7ホール 7-122
出展内容: 新製品「beakx」の実物展示、組み立て体験、開発コンセプトの紹介など
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