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2025/9/18

【K 2025】旭化成、PFASフリーのポリアミド樹脂新規グレードおよびCFRPリサイクル技術を展示

 旭化成は、2025年10月8日~15日にドイツ・デュッセルドルフで開催される世界最大級のプラスチック・ゴム産業展示会「K 2025」に出展し、PFASフリーのポリアミド(PA)新グレードおよび連続炭素繊維(CFRP)リサイクル技術などを展示する。また、自動車用途における軽量化・高機能化に貢献する多彩な素材ソリューションも展示する。

【展示内容】

■PFASフリーかつ低摩擦性を備えたPA樹脂「レオナ」の新グレード

 PFAS規制の高まりを受け、同社はPA樹脂「レオナ」シリーズに、低摩擦性を持つPFASフリーの新規グレードを開発した。社内評価において、フッ素樹脂と同等の低摩擦性能を確認しており、自動車部品、ロボット、OA機器、スポーツ用品などの摺動(しゅうどう)性※1が求められる用途に適している。

※1 物体同士が接触して滑り動くときの動きやすさを示す特性。摩擦の少なさや滑らかさを指す

■CFRP圧力容器から連続炭素繊維を回収する革新的リサイクル技術

 同社が開発した新技術は、電解硫酸を用いてCFRPの樹脂マトリックスを完全に分解し、炭素繊維の強度と連続構造を保持したまま連続炭素繊維を回収することを可能にする。従来のリサイクル技術では短繊維化が避けられなかったが、同技術により高品質かつコスト効率に優れた連続炭素繊維の循環利用が可能となる。K 2025では、200メートルを超えるリサイクル連続炭素繊維の実物展示を予定している。

■セルロースナノファイバー(CNF)を活用したバイオベース複合材料

 同社は、コットンリンター由来のCNFを用いたPA樹脂およびスチレン系熱可塑性エラストマー(SEBS)複合材料を展示する。

 CNF強化PA樹脂は、撹拌時に粘度が低下する特性を持ち、3Dプリンティングにおいて高い寸法精度と滑らかな外観、優れた機械特性を実現する。

 CNF強化SEBSは、内部構造の設計により柔軟性を制御でき、低反り・低収縮・高耐加水分解性を兼ね備え、製造現場で使用される治具※2のタイムリーな造形や、使用者ごとにカスタマイズが必要な義肢装具など幅広い用途に対応する。

※2 製造や加工、検査などの作業を効率的・正確に行うために使われる補助器具や装置の総称

■自動車部品の軽量化と製造工程の効率化を支える素材群

 透明光学樹脂「AZP」は、ガラス並みの低複屈折性を持ち、VR/AR機器や自動車のヘッドアップディスプレイ(HUD)において、優れた光学性能と設計自由度を両立する。K 2025では、HUDのデモ展示を予定しており、「AZP」がどのようにHUDの品質向上に貢献できるかを体験できる。

 また、SEBS素材は、スキン・フォーム層を一体成形可能で、接着剤不要の強固な化学結合により、材料点数の削減と製造工程の簡素化、内装部品のリサイクル性向上に貢献する。

 さらに、変性PPE(mPPE)樹脂を発泡させた「SunForce」は、UL94 規格V-0の難燃性と高耐熱性を兼ね備え、電池や電子機器の熱マネジメント用途に最適。車載リチウムイオン電池の搬送トレイ、HVAC(空調システム)の断熱部品、FRP(繊維強化プラスチック)複合材のサンドイッチコア材などにも応用可能。

■樹脂製アンテナによるミリ波レーダーの量産化

 自動車向けミリ波レーダー用導波管スロットアレーアンテナは、従来金属の切削加工が必要でしたが、同社のmPPE樹脂「XYRON」は湿式めっき性に優れ、射出成形による樹脂製アンテナの量産を可能にする。これにより、コスト削減とスケーラビリティ向上を実現する。

【展示会概要】

 同社はK 2025にて「ホール8a・ブースE23」に出展する。詳細は以下の特設サイトを参照。

特設サイト:https://k-2025.asahi-kasei.eu/

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