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2026/1/20

【LCA】レゾナック、第22回LCA日本フォーラム表彰で「会長賞」受賞。ガス化ケミカルリサイクル事業を核とした、低炭素、循環型事業モデルが評価

 レゾナックは、LCA日本フォーラム主催の第22回LCA日本フォーラム表彰で「LCA日本フォーラム会長賞」を受賞した。同賞は、レゾナックの「プラスチック・ガス化ケミカルリサイクルにおけるライフサイクル思考と循環型事業モデル構築への挑戦」の取り組みで、GHG排出80%強削減のアンモニア製造プロセス、循環型事業モデル「CirculaC(サーキュラック)」による資源循環・化石資源依存低減や、GHG排出削減効果の結果を広くコミュニケーションに用いていることなどについて評価されたもの。
 主な選評は次の通り。
・従来法である化石資源由来の製造プロセスに比べて GHG 排出を 80%強削減するアンモニア製造プロセスは大変有効で、環境負荷削減効果が高い。循環型事業モデル「CirculaC(サーキュラック)」も使用済みプラスチック製品の有効利用や、海外からの化石資源輸入依存低減につながる技術でさらなる飛躍を期待したい。
・廃プラスチックを利用したガス化ケミカルリサイクル事業の GHG 排出削減効果を検証するとともに、その結果を広くコミュニケーションに用いられている点が良い。
 レゾナックは、2003年より川崎事業所(神奈川県川崎市)にて、使用済みプラスチックを原料としたガス化ケミカルリサイクルによる基礎化学品(水素、アンモニア、炭酸ガス等)の製造・販売を20年以上継続してきた。同社は、ガス化ケミカルリサイクルプラントを20年以上長期にわたり安定運転している世界で唯一の企業。
 使用済みプラスチックのガス化ケミカルリサイクルにより得た水素を原料としたアンモニア製造プロセスにおける温室効果ガス(GHG)排出削減の効果について、社内プロジェクトチームが詳細に計算を行い、その結果、化石燃料を原料とする一般的な従来製法と比べて80%強削減されていることを確認。この計算プロセスは、2022年に日本LCA推進機構による第三者機関の裏付けも得ている。
 また、2023年には使用済みプラスチックを原料としたサプライチェーンにおいて、国内で初めて国際認証「ISCC PLUS」を(水素・アンモニア・アクリロニトリルの3製品)取得するなど、環境価値の向上と情報開示に積極的に取り組んでいる。2025年からは、使用済みプラスチックや繊維の循環型事業モデル「CirculaC」のブランド展開も開始し、社内外との共創を推進している。
 2025年に、アンモニア事業の水素原料を、都市ガス由来と使用済みプラスチック由来の併用から、100%使用済みプラスチック由来へ切り替え、アンモニアの低炭素化を図ることを決定。2030年4月の設備稼働開始を計画しており、同施策は経済産業省の「価格差に着目した支援」(脱炭素成長型経済構造への円滑な移行のための低炭素水素等の供給および利用の促進に関する法律に基づく)対象事業として、2025年9月30日付で認定されている。
 レゾナックは、LCA(ライフサイクルアセスメント)の定量的な評価結果を、アンモニア製造プロセスの低炭素化や新規事業モデル「CirculaC」の開発・展開など、経営判断やプロセス改善に積極的に活用している。これらの成果は、同社グループのパーパス「化学の力で社会を変える」を実践し、社会や顧客に貢献している製品・サービスについて外部有識者とともに評価・認定する制度「Resonac Pride 製品・サービス」認定の第1号として評価された。また、統合報告書、専門誌、講演会などを通じて広く社内外に発信し、環境経営の透明性向上に取り組んでいる。取引先企業、投資家、行政、地域住民、学生など多様なステークホルダーと、工場見学や審査報告会、アンケート、各種報告書を通じて意見交換や情報発信を行い、寄せられた意見・要望を今後の事業展開やプロセス改善に生かすなどコミュニケーションを通じた環境価値創出と社会的責任の遂行に努めている。

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