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2025/10/14
【LiB】ケミトックス、「北杜LiB試験センター」竣工記念特別セミナーおよび竣工式を開催
ケミトックスは、山梨県北杜市に新設した「北杜LiB試験センター」の竣工を記念し、2025年10月6日(月)にベルクラシック甲府にて特別セミナーを開催した。
同セミナーでは、東京大学 先端科学技術研究センター教授の瀬川浩司氏をはじめ、京セラ代表取締役社長 谷本秀夫氏、同社副社長 坂本清彦氏およびPV試験評価チームリーダー 栗本晴彦氏が登壇し、ペロブスカイト太陽電池・リチウムイオン電池・半固体電池の最前線について講演を行った。
当初の募集定員100名を大きく上回り、130名の方々が参加した。会場では活発な意見交換が行われ、業界関係者・研究者・技術者の幅広い交流の場となった。


当日の講演内容(一部)
「ケミトックスのリチウムイオン電池の新しい取り組み」
同社副社長 坂本清彦氏より、新設センターでの評価体制と今後の展望について紹介。
「京セラの半固体電池の戦略」
谷本秀夫氏より、世界初のクレイ型リチウムイオン蓄電池「Enerezza」の開発経緯と将来展望を解説。
「ペロブスカイト太陽電池の“新測定方法”Pmax起点IV掃引法」
同社栗本晴彦氏より、新規計測ソフトを用いた効率的な出力測定法と各種試験結果を発表。
【記念特別講演】「ペロブスカイト太陽電池が拓く未来 ― 日本のカーボンニュートラルに向けて」
瀬川浩司教授より、次世代太陽電池が日本のエネルギー政策やカーボンニュートラル実現に果たす役割について展望を述べらた。
翌日の竣工式について

翌10月7日(火)には、北杜市武川町に完成した「北杜LiB試験センター」にて竣工式を執り行った。
式典は10時より竣工祭をもって開式し、同社副社長 坂本清彦氏の施主挨拶に続き、衆議院議員 中谷真一先生、東京大学 先端科学技術研究センター 瀬川浩司教授、北杜市 大柴邦彦市長、山梨大学 市川満理事・副学長、同大学 中山栄浩工学部長、京セラ北田勝信スマートエナジー事業本部長が祝辞を述べた。
その後、来賓とともに会食を行い、13時からは施設内部の見学会を実施。最新鋭の試験設備を見学しながら、電池安全性評価の取り組みや今後の展望について紹介した。

北杜LiB試験センターについて
北杜LiB試験センター(山梨県北杜市)は、リチウムイオン電池の性能・安全評価を行うために整備された最新鋭の試験施設。敷地面積は約1,000㎡、建屋は270㎡で、最大720A対応の充放電試験設備、100チャネル超の多チャンネル試験設備、800Whクラス対応可能な耐火・防爆構造のコンクリート試験室を備えている。
固体電池をはじめ、多様化・高出力化が進む次世代電池に対応した評価体制を整備しており、国際的な安全性・性能認証にも対応可能。不具合や劣化要因の分析にも取り組み、迅速かつ精緻な試験を提供する。
また、研究開発段階の支援を強化するとともに、地元の理工系人材の育成や地域雇用の促進にも貢献。将来的には太陽電池やプラスチック材料なども対象とした一大試験研究拠点としての発展を目指す。
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