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2025/1/7
【MMA】三菱ケミカルグループ、米国ルイジアナ州におけるMMAモノマープラント新設計画の検討中止
三菱ケミカルグループは、連結子会社の三菱ケミカルが2020年12月9日付「米国におけるMMAモノマープラント新設の土地取得について」にて公表したとおり、米国ルイジアナ州ガイスマーにおいて、同社グループの独自技術である「新エチレン法(アルファ法)」によるMMAモノマープラントの新設(以下、「本投資計画」)を検討していたが、本日、本投資計画の検討中止を決議した。
1.本投資計画検討中止の理由
MMA(メタクリル酸メチル)モノマーは、自動車のランプカバー、看板、水族館の水槽、塗料、建材などに用いられるアクリル樹脂の原料で、世界需要は年間300万トンを超えており、今後も安定的な市場成長が見込まれている。
同社グループは、独自技術である「新エチレン法(アルファ法)」による米国シェールガス由来のエチレンを原料としたMMAモノマープラントの最終投資決定に向けて、米国ルイジアナ州ガイスマーに建設用地を取得し、フロントエンジニアリング設計や各規制に関する許認可の取得などを進めてきた。しかしながら、米国テネシー州やその他地域における既存のMMAモノマー製造設備により当面の需要に対応できる見通しであることや、インフレ等により増大した設備投資額に基づく取引先との交渉の結果、本投資計画実行後の長期的な取引に対するコミットメントが得られなかったことなどから、本投資計画検討の中止の判断に至った。
引き続き、MMA事業の競争力強化に向けて、拠点の新設及び統廃合等を通じて、グローバル生産体制の最適化を図るとともに、2024年11月13日に公表した「新中期経営計画2029」に基づき、高付加価値用途向けのフォーカスや新規用途の開拓等の成長戦略を推進していく。
2. 業績への影響
本投資計画の検討中止を決定したことに伴い、現在までに発生した本投資関連費用の減損処理等により、2025 年3月期第3四半期以降に約 200 億円の損失を計上する見通し。影響額については現在精査中であり、2025年3月期連結業績予想の修正が必要な場合には速やかにお知らせする。
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