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2024/2/16
【NEDOグリーンイノベーション基金事業】日鉄エンジニアリング、「CO2分離・回収を前提としたCN型廃棄物焼却処理全体システムの開発」が採択
日鉄エンジニアリングは、このたび新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から公募された「グリーンイノベーション基金事業/廃棄物・資源循環分野におけるカーボンニュートラル実現」の研究開発項目のうち、「CO2分離回収を前提とした廃棄物焼却処理施設の開発」に対し、「CO2分離・回収を前提としたCN型廃棄物焼却処理全体システムの開発」を提案し、実施予定先として採択された。
社会インフラとして必要不可欠な廃棄物分野では、焼却処理の過程で不可避的に発生するCO2が、2050年カーボンニュートラル達成に向けて大きな課題となっている。同事業では廃棄物処理施設からの排ガス全量回収を見据えた研究開発を実施する。
廃棄物処理施設の排ガスは、他の工業プロセス排ガスなどとは異なり、ごみ質や運転状況により排ガス量・性状が変動し一定しないなどの特徴を有するため、廃棄物排ガス全量から安定的・効率的にCO2回収を行う技術は確立されていない。同事業では、このような排ガスの変動に追従可能な廃棄物処理全体システムの開発のために必要な基礎研究として、排ガス分析および排ガス暴露試験、可搬式のCO2回収装置を用いたベンチ試験、熱回収システム検討などを、大規模実証試験および社会実装を見据えて行う。
<研究開発目標>
・廃棄物処理とCO2回収プロセスを統合・最適化した熱利用システムおよび廃棄物排ガス特有の微量成分前処理を構えたCO2回収プロセスの構築
・CO2回収設備導入コスト1万円以下/t廃棄物を前提に、廃棄物処理排ガス全量通ガス時の炭素回収率90%以上達成
<研究開発内容>
・ 排ガス分析および排ガス暴露試験
・ 可搬式のCO2回収装置を用いたベンチ試験(首都圏の清掃工場にて実施予定)
・ 熱回収システム検討
<実証期間>
2023~2025年度(予定)
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