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2026/2/25
【PA】東レ、3Dプリンタ向けポリアミド12真球粒子を開発
東レは、同社独自のポリアミド(PA)粒子化技術を用いて、パウダーベッドフュージョン(粉末床溶融結合)方式の3Dプリンタに対応した、高衝撃強度かつ3D造形物の高い表面平滑性を可能とするPA12の真球粒子「トレパールPA12」を開発した。

樹脂粒子を用いるパウダーベッドフュージョン方式3Dプリンタには、高い寸法精度と強度の3D造形物を効率良く造形できる特徴がある。3Dプリンタ市場における樹脂粒子の素材としては、低温造形が可能なPA12が幅広く用いられており、市場の約7割のシェアを占めると推定されている。一方、市場で用いられているPA12粒子は不定形状で粒子が均質に並ばないことが多く、3D造形物に表面粗さが残ってしまうことから、PA12粒子を使用した造形物の表面研磨など、後加工処理を行う必要がある。また、造形中の粒子間の隙間により、造形物内部に微細な空孔が生じやすくなり、密度が低下することによって、樹脂本来の機械特性(衝撃強度など)を発揮できていなかった。
同社は、長年の研究・技術開発で培ったポリアミドの重合技術および樹脂加工技術の知見を活かした、真球粒子化する技術を保有しており、高耐熱性を有するPA6真球粒子「トレパールPA6」を3Dプリンタ分野向けに展開し、自動車部材、オフィスチェアや電動工具などの分野に使用されてきた。このたび、この真球粒子化技術をPA12に適用し、新たに3Dプリンタ向けPA12真球粒子「トレパールPA12」の開発に成功した。同材料は、従来の3Dプリンタ装置に幅広く適用できるとともに、PA12粒子が均質に並び高密度化することによって、造形物表面の平滑化(約2.5倍:面粗度7µm)や衝撃強度の向上(約2倍超:シャルピー衝撃強度50kJ/m2)を実現した。
「トレパールPA12」は、耐久性や気密性が要求される用途において、3D造形物のさらなる高品質化に寄与することができ、試作品や実用部品での適用範囲の拡大が期待できる。なお、2026年1月より一部顧客向けにサンプルワークを開始している。
同社は、これまでに3Dプリンタ向け樹脂素材として、2017年に発売したPPS樹脂パウダー「トレミル PPS」(電動車、航空宇宙などの用途)、2022年に発売したPA樹脂パウダー「トレパール PA6」(自動車、電動工具などの用途)に、今回技術確立した「トレパール PA12」をラインアップに加え拡充することで、今後も市場拡大が見込まれている3Dプリンタ分野において、新たな価値提供を推進する。
同社はこれからも、企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」を具現化し、社会貢献とともに持続的な成長拡大を目指すとしている。

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