アーカイブ情報
2024/2/7
【PA】UBEグループのRepol、リサイクル含有量に関する認証取得
UBEグループの欧州コンポジット製造拠点であるRepol, S.L.U.(社長:Bruno De Bièvre、以下「Repol」*1)において、ポリアミド66(PA66)樹脂DINALON®のグレードの1つである「A2X25 MI H-4109」が、リサイクル材料含有量に関する認証を取得した。今回の認証は、AENOR*2(スペイン標準化認証協会)により、プラスチックのリサイクルトレーサビリティと適合性評価およびリサイクル材含有率*3に関する規格「UNE-EN15343」に基づいて付与されたもの。
UBEグループでは初の同認証取得であり、バリューチェーン全体を通じてプラスチックのリサイクルとトレーサビリティを推進する上で重要かつ不可欠な一歩であるだけでなく、プラスチック循環型社会の推進に大きく貢献するものである。
今回認証を受けたポリアミド樹脂DINALON®のグレード「A2X25 MI H-4109」は、AENORにより、リサイクル材を最大30%含有していることが検証されており、この認証により以下のことが保証される。
1.廃プラスチック搬入に関する厳格な管理
2.残渣の受け入れから最終製品に至るまでのリサイクル材の製造工程におけるトレーサビリティ
3.認証製品に含まれるリサイクル材の割合
4.最終的なリサイクル製品の特性
Repolは今後、再生プラスチック含有率30%以上の工業用および自動車用PA6製品を追加し、認証範囲を拡大する予定。
世界的に地球環境問題対応が進む中、特にプラスチック廃棄物とそのリサイクル性について関心の高い欧州において、今回の認証取得は、信頼性の高い品質の提供と顧客ニーズに適切に応えるもの。またバリューチェーン全体へ大きなメリットをもたらし、プラスチック資源循環の進展に貢献する。
UBEグループは、ISCC PLUS認証(国際持続可能性カーボン認証)やプラスチックペレット流出防止に関するOCS(Operation Clean Sweep)認証取得に向けた取り組みと合わせ、今後もグローバルでサーキュラーエコノミー(循環経済)への取り組みを加速させていく。
*1 Repol, S.L.U.は、UBE Corporation Europe, S.A.U.の子会社で、ナイロン6、ナイロン66をはじめとした、ポリプロピレン、ポリアセタール等の樹脂を原料とするコンポジット事業を欧州で展開している。製品は自動車を中心に、工業材料、電機・電子分野等、幅広く使用されている。
*2 AENOR: La Asociación Española de Normalización y Certificación(スペイン標準化・認証協会)はスペインの技術標準の策定と普及に法的責任を負う認証機関。
*3 UNE-EN 15343:2008 Plastics recycling traceability and assessment of conformity and recycled content(プラスチックのリサイクルトレーサビリティと適合性評価およびリサイクル材含有量に関する規格)は、再生プラスチックのトレーサビリティに必要な手順や製品に含まれるリサイクル材含有量算定の基盤を規定している。
- カテゴリー
- コンバーティングニュース