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2025/11/26
【Packaging】三景、ベトナムに環境対応包材の生産拠点設立
包装資材メーカーの三景は、2025年11月11日、ベトナムで環境対応型包材の新たな生産拠点の稼働を開始した。
日本企業の海外生産シフトと、SDGs・脱炭素の流れを背景に、現地での環境配慮包材の安定供給の実現を目指す。設計段階からの企画提案・試作・量産・物流までを一貫して支援し、東南アジア市場での包装資材の供給体制を強化していく。

背景
三景は、1958年創業の老舗包装資材メーカーです。風呂敷製造を原点に、現在は不織布を中心とした包装資材の企画・製造・販売を行っている。
近年、日本企業の多くが生産拠点を海外へ移す中、特に欧米諸国向けの環境対応包材の需要が急速に拡大している。
こうした動向を踏まえ、三景は東南アジアの中心地ベトナムに生産拠点を設け「日本品質×現地生産」による供給体制を整えることで、企業の環境対応を支援する。
ベトナム新工場の概要
現地法人名:Sankei Manufacturing Vietnam Co., Ltd
所在地:Factory No. 22, Lot CN5, Minh Duc Industrial Park, Duong Hao Ward, Hung Yen Province, Vietnam
主な製造製品:日系電子機器メーカー向けの不織布包材
本格稼働年月:2026年1月
取り組みの狙い
同社はベトナム拠点を「環境包材のマザー工場」と位置づけ、次の3点を重点に取り組む。
①加工技術の高度化:再生原料やバイオマス素材など、環境配慮素材の特性を最大限に活かした安定加工技術の確立。
②生産能力の拡充:試作から量産までスピーディに対応し、域内需要の増加に柔軟に応える体制の構築。
③物流効率の最適化:東南アジア域内では最適な原材料仕入・ベトナム生産・域内供給、日本向けでは本社・三重県工場と補完しながら短納期化とコスト低減の実現
生産する包材イメージ

今後の展望
2026年1月に本格稼働を予定。ベトナム拠点を起点にスタートし、将来的には東南アジア全域への供給網を整備する。日系メーカーを中心に需要を掘り起こし、お客様の環境対応を支援していく。
常に最新の情報を収集し、加工技術、生産能力、物流効率を高めていくことで、環境に優しい包材への変更を求めるユーザーに、設計段階から最適な包材を提案できる体制を構築していく。
そして、日本で培った「包む文化」を、世界の環境課題解決につなげていく。
代表コメント
私たちは、“包む”ということにこだわり、お客様に満足いただけるものづくりに努力を重ねてきました。
ベトナム拠点の開設は、日本のものづくりの精神を継承しながら、環境対応包材を世界に広げるための挑戦となります。
技術・生産・物流を結び、持続可能な未来に貢献していきます。
― 株式会社三景 代表取締役 倉澤 寛

開所式の様子


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