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2024/5/23
【Packaging】大日本印刷、業界初 フォトメディアの梱包材をプラスチックから紙に変更。CO2排出量を約69%削減
大日本印刷(DNP)は、昇華型フォトプリンター*1向けに自社で製造するフォトメディア(インクリボン・用紙等)を保護する梱包材をプラスチックから紙に切り替える。これは昇華型熱転写方式のフォトメディアで業界初めての取り組みで(2024年5月現在、DNP調べ)、梱包材由来のCO2排出量を約69%、年間約45t削減する*2。この切り替えは、日本で生産するフォトメディアに2024年5月から適用し、その後、海外生産拠点へ順次展開する。
DNPのフォトメディアは世界トップシェアを獲得し続けており、欧米や日本国内を中心に、世界各地の店頭での写真プリントや証明写真等に使われている。
フォトメディアの梱包材を石油由来のプラスチックから植物由来の再生可能資源(バイオマス)である紙に変更することで、梱包材によるCO2排出量を約69%(年間生産量換算で約45t)削減できる。
紙を用いた簡易梱包にすることで、開封作業の簡便性を向上させる。
より小さい段ボール箱での梱包について設計するなど、物流の効率化や、保管場所の省スペース化なども可能になる。
フォトメディアの梱包用に、DNPが独自設計した機械を導入して自動化することで、プラスチックと同じ品質とリードタイムを実現した。
地球環境の保全と持続可能な社会の実現に向けた取り組みが全世界で進展する中、DNPは出荷量が増加するフォトメディアでの環境負荷低減に向けて、梱包材のプラスチックから紙への切り替えを進めていく。この切り替えと自動梱包の検討は2022年から進めており、今回、そのための体制などを構築した。
大日本印刷 執行役員 村上和郎氏は次のようにコメントしている。
「DNPは、環境に対する影響を最小限に抑えながら、顧客に高品質な製品とサービスを提供することに全力を尽くしています。私たちは、この新しい取り組みが、フォトメディアを使用する全ての人々が持続可能な選択をすることを後押しする一助となることを期待しています」
*1 DNPの昇華型熱転写製品について
*2 梱包材をプラスチックから紙に変更することによる、素材由来のCO2排出量を概算
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