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2024/8/29

【Packaging】日本テトラパック、植物由来ポリエチレン使用の学校給食用牛乳パック「テトラ・ブリック」が15社に採用拡大。容器におけるバリューチェーン全体で約45%のCO2排出量削減に貢献

 日本テトラパックは、学校給食用牛乳パック「テトラ・ブリック(R)」のコーティングに植物由来ポリエチレンを使用した新包材の採用数が、合計15社に拡大することを発表した。
 今回採用したのは、大内山酪農農業協同組合、近藤乳業、大山乳業農業協同組合、中央製乳の4社。大内山酪農農業協同組合、近藤乳業、大山乳業農業協同組合では、2024年5月より新包材での製品供給が開始されており、中央製乳についても2024年秋より順次、新包材容器での製品供給開始を予定している。
 2023年4月以来、いかるが牛乳、オーム乳業、オハヨー乳業、九州乳業、四国乳業、泉南乳業、タカナシ乳業、チチヤス、千葉酪農農業協同組合、森乳業、よつ葉乳業(企業は50音順)の計11社での採用が進み、今後は計15社の乳業メーカーより全国の小・中学校へ、環境により配慮した「テトラ・ブリック(R)」入りの給食牛乳が提供されることになる。
 子供たちが飲みやすく、衛生的な「テトラ・ブリック(R)」のコーティングにサトウキビ由来の植物由来ポリエチレンを使用したことにより、再生可能資源比率を77%から99%まで高め、容器に関わるバリューチェーン全体において約45%(※1)のCO2排出量削減を実現する。
植物由来ポリエチレンを使用した新包材でできた学校給食用紙容器『テトラ・ブリック(R)』(左から:大内山酪農農業協同組合(2種)、近藤乳業、大山乳業農業協同組合、中央製乳、50音順))

7割以上の学校給食用牛乳パック「テトラ・ブリック(R)」で、植物由来ポリエチレン使用包材への切替進む
 今後、日本テトラパックが国内の学校給食へ供給するテトラ・ブリック(R)容器のうち、7割以上がサトウキビ由来の植物由来ポリエチレンの新包材に切り替わる見込み。さらに、化石由来のプラスチックにとって替わることで年間1,100トン(※2)の化石由来のプラスチック削減につながり、環境省が掲げている2030年までにバイオマスプラスチックを約200万トン導入目標の達成や、ボンスクロ認証(※3)の植物由来プラスチックを使用することにより7つのSDGsの達成に貢献する。

子どもたちへの環境教育支援も推進

 日本テトラパックでは環境優位な紙容器ポートフォリオの展開だけではなく、子どもたちへの環境教育支援にも積極的に取り組んでいる。2024年7月31日には、同社が制作した小学校6年生の理科に対応した教材「地球環境のためにできること~ある牛乳パックのひみつ~」が、学校用教育教材として文部科学省から選定された。この教材は、動画教材(DVD)、児童用冊子、教師用手引書がセットになっており、9月より受付を開始する。希望する全国の小学校700校に対し、先着順で無償提供される予定。また、特設サイト「紙パックとリサイクル、環境について学ぼう!( https://schoolmilk-project.com/ )」のコンテンツの充実や、新包材の紙容器を導入した小学校での出前授業なども実施していく方針。
※1 Carbon Trustによって認証されたカーボンフットプリントをもとに算出(2024年時点)。認証プロセスでは、紙容器のライフサイクル全体を評価するが、紙容器の中身は含まれていない。包材、副資材の仕様により削減数値に多少の誤差がある。
※2 テトラパックの学校給食用テトラ・ブリック(R)紙容器の包材を全て植物由来のポリエチレンに変更した場合の想定値(同社調べ)。
※3 2008年に設立された世界的なNPO団体(本部:イギリス)であるBonsucroが運営する持続可能なサトウキビの生産、製造、流通を目指す認証制度。食品・飲料向け容器としては、テトラパックが世界で初めて認証を取得。

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