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2024/5/16
【Packaging】日欧同時発売「お~いお茶」の新製品に、テトラパックのキャップ付き紙容器採用。テザードキャップ採用で、欧州の新プラスチック規制にも対応
日本テトラパックは、伊藤園が2024年5月に日本と欧州で同時販売する新製品「Oi Ocha Unsweetened Green Tea」(お~いお茶 緑茶)、「お~いお茶 緑茶」に、テトラパックの紙容器「テトラ・プリスマ(R)アセプティック330mlスクエア」が採用されたことを明らかにした。なお、欧州において2024年7月から新しく施行される環境規制に対応するため、欧州向け製品の開け口には、開封後もキャップが紙容器から取り外せないように設計されたキャップ(テザードキャップ)が採用されている。
欧州の厳格な環境規制に対応
伊藤園は、欧州向けに開発した「Oi Ocha Unsweetened Green Tea」(お~いお茶 緑茶)の販売を、2024年5月より開始する。欧州では、2024年7月から施行される新しいプラスチック製品規制(※1)により、プラスチック製の飲料用容器は、キャップが容器から取り外せないように設計されることが義務付けられる。この厳しい環境規制にいち早く対応し、「お~いお茶」の海外展開をさらに加速するため、伊藤園は本製品に「テザードキャップ」を採用することを決定した。 開封後も本体と結合している「テザードキャップ」付きの紙容器は、消費者がキャップを紛失することなく、安心して飲用することを可能にする。日本テトラパックは、伊藤園が目指す無糖緑茶飲料ブランド「お~いお茶」のグローバル展開推進に向けて、すでに海外市場で多数の展開実績があり、環境負荷を低減しながらも消費者の利便性を損なわない「テザードキャップ」付きの本容器をご提案することで、伊藤園のイノベーティブな欧州展開をサポートする。
「テトラ・プリスマ(R)アセプティック330mlスクエア」とは
今回、伊藤園が採用した紙容器「テトラ・プリスマ(R)アセプティック330mlスクエア」を含め、テトラパックの紙容器は、全てFSC (R)(森林管理協議会)認証を取得しており、適切に管理された森林やそのほかの管理された供給源からの木材を原料とした再生可能な原紙を使用している。また、欧州向け製品のキャップおよびコーティング、日本向け製品のキャップには、それぞれ植物由来ポリエチレンが使用されることで、CO2排出が削減でき、その削減率はCarbon Trust(※2)認証を受けている。日本向け製品には、Carbon Trust認証ラベルが印字されており、これにより、消費者は本製品が環境に与える影響を明確に理解し信頼して製品を利用することができる。
日本向けには植物由来キャップ付き製品が同時発売
日本でも、欧州向けに開発された「お~いお茶 緑茶」の販売が、2024年5月20日より開始する。日本向け製品のキャップには、サトウキビ由来の再生可能な資源で出来た植物由来ポリエチレンが使用されており、従来の化石由来のプラスチックを使用したキャップと比較して、約18%CO2排出量削減を実現する。なお、テザードキャップではない。
※1 使い捨てプラスチック製品(SUP)指令
※2 脱炭素の未来への動きを加速させることを使命とする世界的な気候コンサルタント会社。Carbon Trustは、ネット・ゼロ実現に向けて企業と連携している。カーボントラストフットプリントマークは、認証されたカーボンフットプリントを示すもので、テトラパックの場合、従来のパッケージ(化石由来ポリマー使用)から植物由来ポリマー使用の紙容器に切り替えることによって達成された炭素削減率を示している。認証プロセスでは、紙容器のライフサイクル全体を評価するが、紙容器の中身は含まれていない。
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