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2024/3/26

【Packaging】東洋製罐、国内最軽量アルミ缶開発。量産開始

 東洋製罐グループホールディングスの連結子会社である東洋製罐は、飲料缶の底部をリフォームして強化し、軽量化を可能とする缶底耐圧強度向上技術(CBR:Compression Bottom Reform)を使用することにより、204径SOT(ステイオンタブ)缶において国内最軽量※1となるアルミDI缶の開発を実現。これにより、温室効果ガス(GHG)排出量のさらなる削減が期待される。このたび、東洋製罐の千歳工場・基山工場を皮切りに、全国の工場において350mL・500mLの最軽量アルミ缶の量産を、2024年4月より順次予定している。
※1 アルミDI缶における350mL・500mLの204径SOT缶の空缶として (2024年3月東洋製罐調べ。空缶には蓋は含まれていない)

 主に酒類に多く使用されている204径SOT缶において、今回、CBRを使用したことで、350mL缶は現行缶11.7gから10.2gに、500mL缶は現行缶15.0gから13.0gに、それぞれ1.5gと2.0gの軽量化を実現した。
 これにより、350mL缶・500mL缶ともに、1缶当たりのGHG排出量は、現行缶よりそれぞれ約9%削減することができた。また、CBRが適用可能とされるアルミ飲料缶すべてにCBRを採用した場合、GHG排出量が年間約40千t※2削減される見込み。
※2 東洋製罐における現行仕様のアルミ飲料缶の2022年度製造実績および国内最軽量缶1缶当たりのGHG削減量を基に算定
<CBRによる缶底部の成形イメージ>

 CBRは、従来の製缶技術と比べ、高い缶底耐圧強度を提供することができるなど、品質と軽量化が両立できる革新的技術であり、アルミ材料の使用量削減にともなうGHG排出量減少にも繋がる。現在、東洋製罐の千歳工場・基山工場を皮切りに、全国の製造拠点への展開を進めており、これにより最軽量アルミ缶の普及と、それにともなうGHG排出量のさらなる削減を進めていく。

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