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2024/8/29

【Packaging】東洋製罐の世界最軽量アルミ缶、コカ・コーラ社の「ジョージア」で採用

 東洋製罐グループホールディングスの連結子会社である東洋製罐は、190mLの202径SOT(ステイオンタブ)缶において、1缶当たりのアルミ重量が6.1gの世界最軽量※1となるアルミ飲料缶(以下「世界最軽量アルミ缶」)の開発を実現した。世界最軽量アルミ缶は、コカ・コーラ社のコーヒーブランド「ジョージア」185g缶製品に採用され、関東エリア限定で8月より量産を開始している。
 世界最軽量アルミ缶は、飲料缶の底部をリフォームして強化し、軽量化を可能とする缶底耐圧強度向上技術[CBR(Compression Bottom Reform)]を使用することで実現している。CBRを使用したアルミ飲料缶 aTULC(Aluminum Toyo Ultimate Can)で、190mLの202径SOT缶の量産は今回が初めて。
 なお、世界最軽量缶は、「2024 日本パッケージングコンテスト」において「包装技術賞-適正包装賞」を日本コカ・コーラと共同受賞した。
※1 190mLの202径SOT缶の空缶として
   (2024年8月、東洋製罐調べ。空缶には缶胴におけるラミネートフィルムおよび缶蓋の重量は含まず)

185g軽量アルミ飲料缶採用 「ジョージア」対象製品の一部
「ジョージア エメラルドマウンテンブレンド」「ジョージア ゴールデンドリップ 微糖」
「ジョージア プラチナムブラック」「ジョージア プライム ブレンド」

 主に缶コーヒーなどに多く使用されている190mLの202径SOT缶において、今回、CBRを使用したことで、現行缶7.0gから6.1gとなり0.9gの軽量化を実現した。
 これにより1缶当たりの温室効果ガス(GHG)排出量は、現行缶より約8%削減することができた。また、CBRが適用可能とされるアルミ飲料缶の製品群すべてにCBRを採用した場合、GHG排出量は年間約40千t※2削減される見込み。
※2 東洋製罐における現行仕様のアルミ飲料缶の2022年度製造実績および国内最軽量缶1缶当たりのGHG削減量を基に算定

<参考>CBRによる缶底部の成形イメージ

 CBRは、従来の製缶技術と比べ、高い缶底耐圧強度を提供することができるなど、品質と軽量化が両立できる革新的技術であり、アルミ材料の使用量削減にともなうGHG排出量減少にも繋がる。現在、東洋製罐の全国の製造拠点への展開を進めており、今回の190mLのほか、350mL・500mLの製品においてもCBRを使用したアルミ缶の製造を行っている。これにより、最軽量アルミ缶の普及と、それにともなうGHG排出量のさらなる削減を進めていく。

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