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2024/2/16

【Packaging】BOBSTの業界ビジョン、顧客のニーズに応えてdrupa 2024までに実現

<2024年2月15日、Mex(スイス)発>世界有数の印刷技術見本市であるdrupa 2024へのカウントダウンにあたり、BOBSTはこの業界を形作る重要なテーマとトピックのいくつかをレビューした。まず、同社自身の業界ビジョン、それがdrupaまでに広範な現実となるかどうかを追ってみた。
 2020年、BOBSTは、接続性、デジタル化、自動化、そして持続可能性を柱として、「パッケージング業界の未来を創る」という同社の業界ビジョンを打ち出した。その後、世界は未曾有のパンデミック、世界的な紛争、そして世界経済、グローバルサプライチェーン、資源不足を含む様々な要因による産業界への異常な圧力に直面して来た。
 一方、ブランドオーナーや加工業者は、変化する市場からの期待の下で、これまで以上に大きなプレッシャーにさらされている。また、市場投入までの時間短縮、ロットサイズの縮小、店頭販売とオンライン販売に一貫性を持たせる必要性など、多くの課題に直面している。

 目まぐるしく変化する環境だが、BOBSTのビジョンは変わらず、一貫している。どちらかと言えば、近年の世界的な出来事は、同社が辿っているアプローチを強化してきた。drupa 2024を見据えて、同社のビジョンは順調に進化を続けている。それでは、BOBSTは何をしているのか。そして、それは業界全体にとって何を意味するのか。

パッケージングのバリューチェーンをつなぐ
 BOBSTは近年、ビジョンに向かって前進している。パッケージング業界、そして同社の製品ラインとサービスのために着実な変革を行ってきた。
 これまで、パッケージングのバリューチェーンは非常に寸断化されたままであり、そのため印刷業者や加工業者の業務に、あまりに多くのミスや無駄が発生している。
 BOBSTのビジョンは、業界を機械的世界からデジタルの世界へ、そして製造機械からワークフロー全体に沿ったプロセスソリューションへと移行させることで、この変革をサポートしている。同社は、顧客と共に、パッケージングバリューチェーンの孤立する業務プロセス(サイロ)を、エンド・ツー・エンドでつながる全体像へ変革して行きたいと考えている。
 この変革の中核にあるのが、BOBST Connectであり、この常に進化し続けるクラウドベースのデジタルプラットフォームが、パッケージングの生産性を改善して向上させる。

 BOBST Connectは、データとデジタルサービスを1つの完全に接続されたプラットフォームにまとめ、BOBSTの機械インサイト(洞察)と組み込まれた専門知識で、生産プロセス全体の把握と管理を可能にする。BOBST Connectは常に進化しているので、現在も、そして将来に亘っても顧客の役に立つ。
 同時に、BOBSTは業界の各セグメント(ラベル、軟包装、紙器、段ボール)で変革を進め、エンド・ツー・エンドでつながったワークフローと継続的なイノベーションを、変化し続ける環境の下で確実なものにしていく。同社は、現在および将来の消費者ニーズに応える顧客を持続的にサポートし、柔軟で俊敏なワークフローを通じて、ブランドオーナー、小売業者、ネット小売業者が抱える課題に対応していく。

前途を見据えて
 では、2024年に何を期待できるのか。BOBSTが歩んでいる道でのジャーニーは、これからもペースが上がっていく。
 究極的には、すべての機械とツールが互いに「会話」し、品質管理システムで生産工程全体を管理するクラウドベースのプラットフォームを通じて、シームレスにデータを送信するようになる。PDFからツインPDFへのデータ利用、ジョブレシピ、機械学習、AI、そして生産ワークフロー全体を通して最適な情報をエンドツーエンドで利用することへの関心が高まり、BOBSTはすでにこれを見つつある。
 このアプローチを採用する企業にとっては、生産ワークフロー全体にわたって、より事実に基づいたタイムリーな意思決定が行われ、より高い生産性と効率、および無駄の削減が現実のものとなる。
 一方でBOBSTは、顧客のための戦略的パートナーとして行動し続ける。2024年の新たな提案であるBOBST Application Managementは、加工業者やブランドオーナーのニーズに応える、実践的で革新的なコンサルティングサービス。BOBST Application Managementを通じて、顧客はパッケージングバリューチェーン全体に沿った技術、原材料、プロセス、ビジネスケースに関するガイダンスを受けることができる。
 このように、BOBSTのビジョンは、近年のあらゆる外的課題にもかかわらず、すでに現実のものとなりつつある。drupa 2024までには、その効果を実証するさらに多くの事例を入手することになるであろう。

■BOBSTについて
 ラベル、軟包装、紙器、段ボール産業向けに印刷、コンバーティング、加工機械、およびサービスを提供する世界有数のサプライヤー。
 Joseph Bobstにより1890年にスイスのローザンヌに設立されたBOBST社は、50カ国以上で事業を展開しており、11カ国に19の生産拠点を持ち、従業員数は全世界で6,100名に及ぶ。2022年12月期の連結売上高は、18億4100万スイスフランであった。

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