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2024/7/23
【Packaging】DICグラフィックスの「HYDRECT」、マインの紙製フードケースに採用。PFASフリーで耐油性を実現、CO₂排出量やプラスチック使用量の削減にも貢献
DICグラフィックスの水性コーティング剤「HYDRECT®(ハイドレクト)」が、マインが販売する紙製フードケースに採用された。同フードケースは、業界初*¹のプラスチックフィルム(PETやOPPフィルム、以下「フィルム」)不使用の紙製フードケースとして2024年7月より販売を開始した。DICグラフィックスのコーティング剤は、PFAS*²フリーでありながら耐油性を実現し、CO₂排出量やプラスチック使用量の削減にも貢献する。
*1 プラスチックフィルム不使用の紙製フードケースにおいて(2024年3月現在、DICグラフィックス調べ)
*2 PFAS は有機フッ素化合物の総称。耐油・耐水・耐熱性など優れた特性をもつ一方、一部の種類で環境などへの影響が懸念されている。
このたび紙製フードケースに採用された「HYDRECT®」は、食品接触可能でかつ耐水性、耐油性を有する水性コーティング剤。従来の紙製フードケースに使用されるフィルムの代替として使用することが可能。また、フードケースの製造工程においては、フィルムを使用せず紙とフィルムの接着工程を省略できるため、従来の紙製フードケースと比較*³して製品中のプラスチック使用量を約95%削減、製造時のエネルギー由来のCO₂排出量を約41%削減*4できる。さらに、食品衛生法およびFDA(米国食品医薬品局)基準に準拠し、コーティングの工程でVOC(揮発性有機化合物)が発生する心配もない。すでにフードケース以外にも食品および日用品等の紙製パッケージにおいて幅広い採用実績がある。
*3 プラスチックフィルムを使用した白色無地の紙製フードケースとの比較(2024年5月現在、DICグラフィックス調べ)
*4 2024年5月現在、DICグラフィックス算定
これらのDICグラフィックス独自技術により、CO₂排出量やプラスチック使用量の削減に貢献する製品特性などが高く評価され、このたびマインの紙製フードケースに採用されることとなった。
DICグループは、包装材料を通じて社会やくらしに「安全・安心」を提供することを目指している。パッケージ用インキ、コーティング、接着剤、フィルムを総合的に供給できる世界唯一のメーカーとして、今後もパッケージ製品の紙化、モノマテリアル化、バイオマス化、脱墨などの技術を深耕し、サステナブルなパッケージソリューションの提案に注力していく。
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