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2024/8/31

【Packaging】JVCケンウッドのAVナビゲーションシステム「彩速ナビ」シリーズの商品梱包材、「2024日本パッケージングコンテスト」において「電気・機器包装部門賞」受賞

 JVCケンウッドは、KENWOODブランドより発売中のAVナビゲーションシステム「彩速ナビ」シリーズで使用している商品梱包材(緩衝材)が、共同開発者および製造元であるダイナパックと共同出品した「2024日本パッケージングコンテスト」(主催:日本包装技術協会)において「電気・機器包装部門賞」を受賞した。

製品梱包時のV字形状のパルプモールド

 受賞した緩衝材は、従来の発泡スチロール(EPS)から紙(パルプモールド)に素材を変更し、プラスチック包装材の使用量を66%削減、および生産時のCO2排出量を年間約47トン※削減した。また、類似の緩衝材ではコの字形状のところをV字形状にしたことにより、コスト低減と、製品を置いただけで閉じる機構となり梱包作業性が改善され、生産性の向上を実現した。
 JVCケンウッドグループは、環境基本方針「JKグリーン2030」の重要な環境項目として「気候変動への対応」と「資源の有効利用」を掲げており、それぞれCO2排出量削減、プラスチック使用量削減の目標を設定している。今後も、全ての事業活動、製品開発、サービスの提供において、環境負荷を最小限にとどめる取り組みを継続していく。
※JVCケンウッド独自の算出方法による。
<受賞内容について>
・出品作品の名称:V字形状で生産性UP!カーナビEPS緩衝材のパルプモールド化
・受賞者:ダイナパック、JVCケンウッド(共同出品)
・出品作品の主な特長
1.緩衝材を発泡スチロール(EPS)からパルプモールドに変更。これにより、プラスチック包装材使用量を66%削減(「彩速ナビ」シリーズ全体では年間約14トン削減)。生産時のCO2排出量も年間約47トン削減。
2.類似するカーナビゲーション用の緩衝材はコの字形状であったが、今回、V字形状にしたことにより、製造時の展開サイズが約34%縮小し、金型からの取り数が1.5倍に増え、パルプモールドのコストを30%低減。

コの字形状の緩衝材(左)とV字形状の緩衝材(右)

3.V字形状のパルプモールドは製品を置いただけで緩衝材が閉じるため、梱包作業性が向上(特許出願中)。
*本機構はロボットによる箱詰めの自動化にも有効であり、その実現に向けた検討を進行中。

製品を置いて緩衝材が閉じる様子

4.梱包製品のカーナビゲーションシステムは本体と画面が一体化したチルトモデルで4サイズあり、従来はサイズごとに4種類の緩衝材を使い分けていたが、今回の形状は1種類に共通化し、管理コストを低減させた。
■AVナビゲーションシステム「彩速ナビ」シリーズ
 「彩速ナビ」は、JVCケンウッドがKENWOODブランドより発売しているAVナビゲーションシステム。高精度のナビ性能はもちろん、高画質と高速レスポンスを実現する彩速テクノロジーによる優れた操作性、高精細・広視野角HDパネルの搭載やハイレゾ音源への対応などによるエンターテインメント性能、さらにドライバーの安心・安全運転をサポートする各種機能などにより、ユーザーから好評を得ている。現在、主にハイエンドユーザー向けに位置付ける最上位の「TYPE M」、および幅広いユーザーのニーズに応えるコストパフォーマンスの高い「TYPE S」の2シリーズで商品展開している。
*受賞した“彩速ナビ”シリーズの緩衝材は、「TYPE S」シリーズと特定販路向けナビの2024年モデルに採用されている。
<「2024 グッドパッケージング展」での展示(「TOKYO PACK 2024」会場内イベント)>
 受賞した「彩速ナビ」シリーズの緩衝材は、「日本パッケージングコンテスト」の入賞作品が一堂に展示される「2024 グッドパッケージング展」で、目にすることができる。
会期:2024年10月23日(水)~25日(金)10:00 ~ 17:00
会場:東京ビッグサイト(東京国際展示場) 東6ホール会場内
主催:日本包装技術協会(Japan Packaging Institute)
公式サイト: https://www.tokyo-pack.jp/event/event01.php#event01

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